奴隷的労働からの救出 過去19年間で約5万人

 奴隷制廃止を定めた法律が1888年5月13日にイザベル皇女により署名されてから、今月13日で130年となる。エスタード・デ・ミナス紙電子版が同日付で、国内における奴隷的労働の現状について伝えた。労働省のデータによれば、過去19年間に4万9942人が、奴隷労働に類似した状況から解放されている。過去4年間に奴隷的労働から救出された労働者の数は減少しており、2016年には885人となっている。

 奴隷的な条件下から救出された労働者の数が最も多かった年は03年、07年、08年で、いずれの年も5000人以上に達した。土地司牧委員会(CPT)のデータによると、昨年はブラジル国内で、540人が奴隷的労働から解放されたという。

 CPTの「奴隷労働撲滅キャンペーン」でコーディネーターを務めるシャビエル・プラサット氏によると、昨年奴隷的労働から解放された労働者が最も多かった州はマット・グロッソの90人で、以下、ミナス・ジェライス州(86人)、パラー州(73人)が続いている。

 部門別では、畜産業、短期の農作業、通常の農作業、伐採や採集などの作業で奴隷的労働の割合が高かったという。

 プラサット氏によると、このデータは、労働省と連邦検察庁、CPTや他の活動家組織による救出の公式な数値に基づいているという。一方、政府は公式な監査官により実施された作戦のみを公表している。

 同氏は、現代の奴隷労働は偶然に起こるのではなく、歴史的構造の差別の結果として起きているとし、奴隷制廃止法施行後の期間に黒人種が市民社会に再統合するための公共政策が不足していると指摘している。同氏は、「ブラジルにおいて黒人の生活が変わったのは、奴隷制廃止法が施行されたからではない。国は、立場の弱い労働者達が尊厳のある生活を営めるよう、土地や最低限の支援にアクセスできるような条件を作り上げてはいない。労働者達は、背中に『奴隷』という名前が書かれていないものの、引き続き同じような条件下で働いている」と述べている。

 現代の奴隷労働に関する啓蒙活動の不足に関して、プラサット氏は、この活動に投資する財政的資源が予算削減により不足しているとの見方を示し、「かつては、予防しようと試みた時期もあったが進まなかった。問題の中心は、立場の弱い階層にあり、これらの市民には、自立し、何かを試みるための資格や教育、職業選択の自由へのアクセスがない」と説明している。

2018年5月16日付

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