好評の老人介護講習会 パラナ州グアイーラ

写真:会場と田原講師(左手前)と八ヶ婦理事

和順会派遣のシニアが実践

 【堀内登クリチーバ支局長】パラナ老人福祉和順会(マリンガ市・佐々木陽明理事長)にJICAシニア・ボランティアとして派遣されている田原理恵さん(社会福祉)は、パラナ州中西部のグアイーラ文化協会より「日本の介護知識や技術を紹介してほしい」との要請を受け、去る4月14日、現地の文協を訪れて老人介護の講習会を行った。この日は、パラナ和順会の八ヶ婦(やつがふ)マリオ理事が同行。日頃家庭で介護をしている人や介護技術を学ぼうとする人たち約50人が集まって熱心に講習を受けた。
 講習内容は全員参加型とし、参加者に自ら実演する機会を多く設け、体を動かすことにより集中力を高めるように配慮した。最初は緊張をほぐすための簡単な準備体操を行い、次に「介護とは何か」を説明、実技として、食事をする時の手伝いの要領を参加者に実演させた。

 「自分で出来るところは、時間がかかっても手伝い過ぎないように」という、介護に対する自立援助の大切さを体験するようにした。また、食事の際の食べ物を上手く飲み込むための、食前の「嚥下(えんか)体操」を全員で行い、介護の注意点に触れた。
さらに、カラオケや日本の童謡など、体を動かすことも併せて行い、共感を呼んだ。参加者全員が真剣に取り組む熱心さに田原さんは「ここまで来て良かった」と感慨無量の様子だった。

また、田原さんは「現在、日本も含め世界的にも高齢化が進み、各国で様々な対策が採られています。高齢化は、実際に年輩者の方々が中心に考えられがちですが、実は介護を行う側の方々も大きく関与しています。自宅でお年寄りの面倒を見ておられる家庭の中には、介護の悩みや疲れ、場合によってはストレスを抱え込んでしまう事例が多く見られます」と説明。その上で、「家庭での介護が難しくなることが多く、介助者のための意見交換や悩みの相談の場を設けたり、息抜きの時間を作ったりと、介助者に対するサポート(助け)も大切となります。今回の介護講習会はそういう意味でも、少しでもお役に立てば有難いと思います」と、双方の立場から感想を述べていた。

 なお、グアイーラ市はパラナ州中西部の、パラナ河を挟んで対岸はマットグロッソ州とパラグアイ国の国境に対峙している。イタイプー発電所が完成するまでは、風光明媚なセッテ・ケーダス(7つの滝)の瀑布の観光名所として知られていた。 日系人の入植は1954年頃から始まり、パラナ河沿岸に沿った入植地に日本人会があった。その後移動などがあったが、なお日系人約100家族がグァイーラ文化協会の傘下で連携を図って活動を続けている。

2010年5月19日付

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