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ブラジル日本語センター主催
全伯日本語学校作品コンクール㊤
楽しみながら日本語教育を-。ブラジル日本語センター(谷広海理事長)は2日午前10時から「第9回日本語まつり」(国際交流基金サンパウロ日本文化センター協賛)を開催した。今年は年々増加する来場者に対応できるよう聖市ビラ・マリアーナ区の北海道協会で行われ、約600人もの親子が訪れた。
1198人の参加者 出展作品2003点
会場では85校の日本語学校の生徒らが出品した「全伯日本語学校生徒作品コンクール」の表彰や作品の展示が行われた。同コンクールは、日本語学習者にさらなる学習意欲を持ってもらうことを目的としており、36年前に始まった「児童書き方コンクール」が発展し、現在の「日本語祭り」となった。今年は1198人の生徒が2003点の作品を出品した。
開会式で壇上に上がった谷理事長は「半年前から先生方が準備を進めてきた。また日本政府やブラジルの皆さんのおかげで開催することができた」と関係者に感謝した。また、小林雅彦在サンパウロ首席領事は「楽しんで日本語に触れてもらう良い機会。将来は日本に留学してほしい」と子どもたちに呼びかけた。
国際交流基金サンパウロ日本文化センターの深野昭所長は「我々は日本語教育を支援している。昨年度の統計によると日本語を学んでいる人は世界中で365万1532人。3年前に比べて67万1412人増加している。ブラジルでは2万1376人が学んでおり、世界で14番目だ」と日本語教育に関する統計を発表した。
表彰式では年少者から順に表彰され、作文、絵画、漫画、書道、書き方の入賞者が表彰された。複数の部門で表彰される生徒もおり、複数のメダルを首に掛けられると会場からはどよめきが起こっていた。
応募された子どもたちの作品は主に家族や友人など身近なものをテーマにしており、作文部門では今年発生した東日本大震災について考えたことを書いた作品も見られた。
毎年、作品を応募し、入選を続けている金剛寺学園の安楽香織さん(16)は「昨年は最優秀賞をもらった。今年も表彰されました」と喜びを隠さなかった。
また、日本語教師の一人は「他の学校の子どものレベルを見ることができ、教師として良い刺激になる」と興奮していた。
同祭では表彰のほかに、生徒らが長野県松本市の踊り「松本ぼんぼん」を披露するデモンストレーションや、会場の外ではさまざまな日本語教材が販売され好評を博していた。また、やきそばや餃子の販売も行われるなど終日多くの家族連れでにぎわった。
2011年10月14日付
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