子供・青少年の殺人被害 20年前から7割以上増加

 統一医療保健システムの「死亡に関する情報システム(SIM)」のデータに基いてブラジル玩具工業会(Abrinq)財団が行った調査によれば、19歳未満の子供・青少年が被害者となった殺人事件が1997年から2016年にかけて75%増加した。銃器による被害者の数は、同期間に倍以上に増えている。調査結果の概要をニュースサイトG1が13日付で伝えた。

 16年までの5年間に殺害された19歳未満の子供・青少年の数は年間1万人を超えており、16年には1万1600人に達した。6600人だった1997年と比べ、75.1%増となっている。

 銃器で殺害された19歳未満の被害者数のみを分析すると、97年の4200人から16年には9100人へと113.7%増加している。

 Abrinq財団のエロイザ・オリベイラ執行理事は、このデータについて、大都市の周縁部に居住する子供・青少年にとって、暴力が日常生活の一部となっている事を示していると指摘している。

 先週には大サンパウロ都市圏で10代の若者2人が銃器で殺害される事件が起きた。いずれの事件も都市圏の周縁部で起きており、若者達は、犯人の目的だった携帯電話を手渡した後に殺害されたという。

 同財団は今回の調査で、14年から16年の期間に国内8州(セアラー、連邦直轄区、エスピリト・サント、ミナス・ジェライス、パラー、ペルナンブコ、リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ)で起きた19歳未満を被害者とする殺人事件も分析している。

 南東部地方では、リオ・デ・ジャネイロ州とエスピリトサント州で19歳未満を被害者とする殺人事件の増加傾向が最も大きくなっている。

 他の地方では、パラー州やペルナンブコ州で同様な傾向が見られている。連邦直轄区やセアラー州は減少傾向にあるという。

 一方、サンパウロ州とミナス・ジェライス州は、事件の絶対数は多いが、発生率は低くなっている。

 調査ではまた、被害者に占める黒人や褐色人種の割合が、白人よりも高いことが明らかになっている。

 全国でみると、16年における19歳未満の殺人被害者のうち、黒人および褐色人種は76.6%で、白人は19.1%だった。州別でこの格差が最も大きかったのはパラー州で、黒人および褐色人種は殺人被害者全体の92.8%を占めた。。白人は5.7%となっている。

2018年8月17日付

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