孫の話 グヮラレーマ 阿久澤愛子

孫の話 グヮラレーマ 阿久澤愛子
阿久澤愛子
 孫のひらりは6歳で小学校へ入学するまで家庭内では日本語だけしか話しませんでした。

 ですからポルトガル語が全くわからず入学当初は大変だったと思いますが、毎日元気で通学し何も心配するようなことはありませんでした。

 当然のことですが、みんなブラジル人の子供たちで日系人の子供は我が家の子供だけでしたが、孫はすぐ慣れて2~3カ月後には先生の話すことも理解できるようになり段々と日本語を忘れていきました。

 といっても私との日常会話はすべて日本語でした。読み書きはできませんが、話すことと聞くことは多少理解して、あいさつなどは日系人には日本語できちんとするように指導しています。

 小学校も中学も高校も田舎の学校で勉強し、大学へ入って初めて町へ下宿して大学へ通うようになりました。

 ソロカバの大学で生物医学システム(Sistema Biomedico)という勉強をし、昨年12月大学を卒業して、昨年の9月から今年の3月までオザスコでエスタージオをして4月から働き始めました。

 カンピーナスの産院で医療機器が正常に作動しているか否か、常にチエックしたりする仕事のようですが私にはよく分かりません。

 この子は明るい子でいつもニコニコしていて仕事に対しての不満とか愚痴は一切言いません。毎週金曜日の夜に家に帰り、日曜日の夕方カンピーナスへ戻ります。カンピーナスでは大学へ通う従妹と一緒に家を借りて住んでいます。

 実家を離れて生活し色々な事を覚えていきます。ご飯を炊くことも知らなかった子が栄養のバランスを考えながら食事を作ったり、朝寝坊が大好きな子が朝早く起きて出勤の準備をしたり、あらゆる事に気を配りながらだんだんと大人になってゆきます。

 今は冬休みで従妹が実家へ帰省中なので、一人で生活しており寂しくて毎晩電話してきます。職場の人たちとも仲良くやっているようで安心しました。昼食に何を食べたなど、ただ話をするだけで気が済むようです。働きはじめて3か月過ぎました。やはり給料を頂けることは嬉しいようです。祖母としては健康で働けることを願うのみです。(落書倶楽部から転載)

2016年8月30日付

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