岡村氏提供作品上映会を開催 「香山文庫」の見学を兼ねて=パルジーニョ

岡村氏提供作品上映会を開催 「香山文庫」の見学を兼ねて=パルジーニョ
上映後の質問に答える岡村さん(左)

 サンパウロ市在住の記録映像作家・岡村淳さん(58、東京)が自身が記録した映像を提供協力し、取材を受けたNHKのドキュメンタリー番組『第二の祖国に生きて』の上映会が3日、サンパウロ州パルジーニョ市に住む吉田恭子さん宅で行われた。これは、「香山文庫」のウェブサイト立ち上げに伴い、連絡を受けた岡村さんが現在ブラジルに留学している日本の学生たちや吉田さんからの上映依頼などを受けて実現したもの。参加した人たちは映像の視聴とともに「香山文庫」の見学も行った。

 この日、上映されたのは1998年にブラジル日本移民90周年を記念してNHKのBS日曜スペシャルとして制作された作品。岡村さんの活動の一環として、4家族の「名も無き1世の生きざまを記録した」自身の映像をもとに、NHKがその活動ぶりをとらえている。

 同ドキュメンタリーで登場するのは、アマゾン地域のパラー州トメアスーに入植し胡椒栽培を行った大西邦光さん家族、ミナス州山間部に住んだ石井延兼・敏子夫妻、アマゾンに入植後、マット・グロッソ州ロンドノポリスに移り住んだ溝部富雄さん、パラナ州のMST(土地無し農民運動)で農業指導等を行った石丸春治さんの4家族。現在、既に溝部さん以外の人たちは亡くなっており、岡村さん自身が当時30代後半で取材した貴重な映像記録となっている。

 岡村さんは同ドキュメンタリーの中で、長年に及ぶ4家族の人々とのそれぞれの取材活動を通じて、「日本人が忘れたスケールの大きさを感じた」「取材対象者と作品を超えたところで、生きる喜びを共有していけたら」と自身の思いを語っている。取材後も4家族の人たちと付き合い、「人生の先輩として、自分にとって素晴らしい人を掘り起こしたい」との気持ちで、現在も記録活動を続けている。

 上映後、留学生たちからは「今まで何人くらい、どれくらいの期間取材したのですか」「人(取材対象者)を捜すのは、どんな感じで行っているのですか」などの質問が挙がり、岡村さんは「長い人では10年ぐらい取材している人もいます」「地方の日本人会に入っていない人を取材することが多いです」などと答えていた。

2016年12月15日付

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