性的少数者の死 23時間に1人

 世界最大規模と言われるLGBT(性的少数者)プライド・パレード(通称ゲイ・パレード)が毎年サンパウロ市で開催されていることなどから、ブラジルという国を「性的少数者らに対して寛容な国」と捉えている人は少なくない。しかし、ブラジル国内の事件報道を毎日チェックしている人はおそらく、ブラジルが性的少数派に寛容な国だとは思わないだろう。なぜなら、ブラジルでは同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーといった人達が被害者となった傷害事件や殺人事件のニュースが後を絶たないからだ。

 17日付伯メディアによると、性的少数者の権利侵害などへの関心を高めることなどを目的として制定された「国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日」だった同日、バイア州のゲイ団体「Grupo Gay da Bahia」(グルーポ・ゲイ・ダ・バイア)は、メディアで報道されたニュースや警察の記録、当事者(被害者)の身内の者からの情報に基づく調査の結果として、ブラジル国内では2019年1月1日から5月15日までの間に141人の性的少数者の死が記録されたとする報告書を発表した。同団体によると、141人のうちの126人は他人によって命を奪われた殺人の犠牲者で、15人は自ら命を絶った人達だ。

 同団体によると、18年の同時期には153人の性的少数者の死が記録されており、それと比較すると、今年はこれまでのところ性的少数者の死が8%減少したということになる。しかし、殺人によって命を奪われた人の数は18年同時期の111人から126人へ、14%増加した。

 同団体は、ブラジルでは今年に入ってから、23時間に1人のペースで性的少数者が命を落としていると報告している。そして、その数が最も多い州はサンパウロ(22人)で、バイア(14人)、パラー(11人)、リオ・デ・ジャネイロ(9人)がそれに続いて多いとしている。また、死に至らしめた凶器などについてはナイフなどの刃物が39件と最も多く、銃器(22件)、殴打(13件)、絞首(8件)がそれに次いだと報告している。

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