性的暴力被害の可能性 27%の女性が不安=サンパウロ市

 様々な社会団体が参加してサンパウロ市における生活の質の向上に向けた取り組みを行うネットワーク「レデ・ノッサ・サンパウロ」は国際女性デーの8日、Ibope(ブラジル世論調査・統計機関)インテリジェンシアのデータに基づいた調査「サンパウロ市に生きる‥女性達」の結果を公表した。調査では、同市在住の女性の回答者のうち27%が、何らかの種類の性的暴力の被害に遭う事に対する不安を抱いているという結果が示された。アジェンシア・ブラジルが8日付で伝えた。

 この調査では、昨年12月8日から27日の期間に、サンパウロ市在住の16歳以上の女性428人を対象に聞き取りが行われた。

 調査結果によると、回答者の33%が夜間の外出に不安を抱いており、62%は暴力全般に対する不安を感じている。男性の場合、この割合はそれぞれ25%、54%となっている。

 レデ・ノッサ・サンパウロ総コーディネーターのジョルジェ・アブラアン氏は、この調査結果に関して、「これにつながる文化がある。女性達が感じているこのより大きな恐れは、実際に彼女達が嫌がらせを受けていることに関係している。女性達は、より多くの嫌がらせや暴力に苦しんでいるため、より大きな恐怖心を抱いている」と述べている。

 今回の調査では、女性が男性よりも経済危機の影響を受けている状況も示されている。失業中と申告している18%のサンパウロ市居住者(約176万人)のうち、女性の割合は58%を占めたという。

 アブラアン氏は、こうした状況について、企業の意思決定における男性優位の存在が背景にあるとの見方を示す。回答者の女性のうち、単に女性であるという理由により職場で偏見や差別を受けたことがあると答えた割合は19%に上っている。

 公共交通機関における性的嫌がらせの経験に関する質問では、回答者の25%がこれまでに何らかの種類の被害に遭ったと答えた。被害経験があると答えた人の大部分はAまたはBクラスに属している高等教育修了者だったという。

 サンパウロ連邦大学教授のエステル・ソラノ氏はこの結果について、これらのクラスの女性の被害者が最も多い事を意味しているわけではないとして、「実際に、より社会的階層の高い女性の方が、訴えるケースがより多くなる。このクラスの女性がより多く被害に遭っているわけではない」と述べている。同氏はさらに、警察による暴力がより身近な都市周縁部の女性の場合、嫌がらせを警察に訴えるケースが少ない可能性に言及している。

2018年3月13日付

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