感動のカーニバルを堪能 日本人打楽器奏者のCatoさん

感動のカーニバルを堪能 日本人打楽器奏者のCatoさん
「インディペンデンテ・トゥリコロル」で行進直後のIsao Catoさん (中央、写真は本人提供)

ブラジルとの関係さらに深めて

 【一部既報】2月下旬に開催されたサンパウロ(聖)市のカーニバルに日本人バテリア(打楽器奏者)として参加するため、今年1月初旬から来伯していたプロのパーカッショニストのIsao Catoさん(34、東京)が、約2カ月間の滞伯を終えて、9日に帰国した。Isaoさんは来年のカーニバルに向けて、自ら日本で結成したサンバチーム「Japa Bloco」メンバーとの来伯などを目標としており、今後もブラジルとの関係をさらに深めていく考えだ。

 Isaoさんは今回、聖市のカーニバルでエスペシアル・チームの「アカデミコス・ド・ツクルビー」、2部の「インディペンデンテ・トゥリコロル」、3部の「モーロ・ダ・カーザ・ベルデ」とアーティスト中心の「Mono Bloco」の4チームにそれぞれ依頼されて出場。また今年、2部で準優勝した「インディペンデンテ・トゥリコロル」のチャンピオン・カーニバルと、ベロ・オリゾンテ「Mono Bloco」でのイベントも加えると公式には計6回のカーニバルイベントに出場したことになる。

 そのほか、1月初旬の来伯時から各サンバチームのエンサイオ(練習)への参加も義務付けられていたことから、滞伯中はほぼ毎日のように「サンバ漬け」で、「しんどいながらも楽しかった」(Isaoさん)日々を送った。

 特に、2月19日に聖市イビラプエラ公園で行われた「Mono Bloco」の路上カーニバルに参加するに際してIsaoさんは当初、遺伝性の視野狭窄(しやきょうさく)障害を持つがゆえの問題にもぶち当たった。チームリーダーのサインを見ながら移動するカーニバルのバテリア演奏の中で、当初は同チーム関係者から「(下部チームの)レベル1でやってくれ」と言われたという。それに対してIsaoさんは「自分は(チームリーダーとの適当な)距離があれば(視野狭窄の)問題はないため、2週間の猶予をくれたら演奏を完璧にやってみせる。それがダメだったら、レベル1に行くから」と交渉。その後の必死の調整練習により、晴れて上部チームの「レベル2」のバテリアとして参加することができたそうだ。

 「自分と向き合ったことで、チームに何をもって貢献できるかということを改めて実感した」と語るIsaoさん。「今回のブラジル訪問で覚えたことを、どう自分(日本)のサンバチームに伝えていくかが今後の課題」とし、具体的にはブラジルの打楽器を使用しながら、日本の曲をアレンジしていくことなどを考慮している。

 今後の活動についてIsaoさんは、各エスコーラ・デ・サンバのカーニバル曲を作っている「Samba Enredo」での曲作りを自ら希望しており、そのCD製作準備のために今年6月か7月頃にブラジルを再訪する予定だ。

 また、昨年7月に日本で結成したサンバチーム「Japa Bloco」のメンバーを連れて、来年のサンパウロでのカーニバルに出場したいとの目標も持っており、Isaoさんとブラジルの絆は今後も深まりそうだ。

2017年3月16日付

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