慢性腎臓病予防の重要性啓発 腎臓腫瘍による死亡も増加=世界腎臓デー

 3月の第2木曜日は世界腎臓デーとして、世界で腎臓病に関する啓発活動が行われている。今年は国際女性デーと同じ8日だったことから、国際腎臓学会とブラジル腎臓学会は、「女性の健康―自分の腎臓をケアする」をテーマとしたキャンペーンを実施した。アジェンシア・ブラジルが8日付で伝えた。

 国立がん院(Inca)によると、ブラジル国内では2006年から15年の期間に腎臓の腫瘍(腎臓、腎盂、副腎)により1万1115人の女性が死亡している。この数字は年々増加しており、07年の死亡者数は908人だったが、15年には1416人が死亡したとIncaは指摘している。

 世界腎臓デーのグローバル組織委員会によると、成人人口の8%から10%は腎臓に何らかの種類の損傷があり、毎年、何百万人もの患者が、慢性腎臓病(DRC)に起因した合併症で早死にしているという。この疾患は特定の症状が現れない事から、迅速かつ正確な診断が妨げられている。

 腎疾患は、腎臓が化学物質のバランスをとり、石灰化した骨を維持し、赤血球の生成を制御するという主要な機能を果たすのを妨げる。腎臓系の最も一般的な疾患は、糖尿病、高血圧および肥満などの他の慢性疾患の合併症に由来している。

 ブラジル病理学会(SBP)メンバーのダイザ・シルバ・リベイロ・ダビド医師は、「これらの全ての症状は、慢性腎臓病に関連しており、狼瘡などの自己免疫疾患によっても引き起こされる可能性がある。これに加えて腎臓の一般的な病気の中には、igA腎症(ベルガー病)および局所性分節性糸球体硬化症なども含まれる」と述べている。

 慢性腎臓病は沈黙の疾患と考えられ、しばしばさらに1段階悪化した腎機能障害に進行する。しかし同医師は、そのいくつかの兆候を観察しなければならないと警告しており、「臓器不全の初期症状は、蒼白、尿毒症(血液中の廃棄物が異常に高いレベル)、衰弱、皮膚の黄変、そして不規則な排尿等である。さらに多くの患者達は、強い口臭のように、尿素濃度が高いため、尿中に非常に強い匂いを発する」と述べている。

 症状を自覚した際に患者は、腎臓専門医や腎臓病学の知識がある臨床医の診察を受けるべきだとし、「重要なのは、定期的に医療専門家の診察を受けながら、患者が自分の健康を心配し、慢性疾患をコントロールし、予防する事である」と述べている。

2018年3月13日付

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