懸念される来年のデング熱流行 20万人超感染との予想も=サンパウロ市

懸念される来年のデング熱流行
ポルト・アレグレ市で行なわれた殺虫剤散布の様子(2015年5月、Foto: Cristine Rochol/PMPA)

市が撲滅プランを発表

 サンパウロ(聖)市のフェルナンド・ハダッド市長(PT)は14日、2016年初頭に予想されている深刻なデング熱流行に備えて、撲滅対策プランを発表した。市の技術部門は、行政が何らかの対策を採らなければ、来年の感染者数が20万人以上に達する可能性があると警告している。この数字は、史上最も多かった今年の感染者数の2倍。今年は23人がデング熱が原因で死亡している。フォーリャ、エスタードなど各紙が報じている。

 市保健局のアレシャンドレ・パジーリャ局長は事態の深刻さを認め、「感染者数を、多くとも10万人から15万人以内に維持できるように努力している」と述べた。

 今年の感染者数は、サンパウロ市を除く聖州内ではさらに多くなっており、今年に入ってから69万人が感染し、435人が死亡している。

 州政府も来年度に向け、特に州内の中・大都市での感染状況を注視。ダビド・ウイピ州保健局長は、本年度の結果に関して対策の失敗を認め、蚊に対して適切な注意を払うよう、州民への啓発活動をさらに進める考えを示している。

 最近は蚊の幼虫の増殖を誘発する乾燥と高温が続いていることから、市は、容器やタイヤに水を貯めないことや、さらには屋内の居間のテーブルにある植木鉢の水まで監視する必要があると指摘する。蚊の発生源の約80%は家の中や裏庭に存在しているという。

 来年に向けた撲滅プランの一部として、技術職員が来週から、今年デング熱のケースが確認された家を訪問、清掃する。住民の意識を高めることも目的だという。そして、以前の訪問で特定した発生源となる場所に幼虫除剤や殺虫剤を撒く予定となっている。7000件の訪問を見込んでいるという。

 職員には、病気の発生源を根絶するため、誰も住んでいない家や、家主が拒否した場合でも家の中に入る権利が法令で定められている。ソーシャルネットワークも利用し、デング熱のケースや感染が発生しやすい場所での蚊に関する訴えをチェックする。さらにデング熱による死亡リスクを減らすため、市内保健施設で患者に対応する診察テントを設置する時期も早めるという。

2015年11月18日付

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