文協で開拓先亡者追悼法要 200人訪れ、先人に感謝=移民107周年

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法要の様子

 「移民の日」の6月18日午後、今年もサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協大講堂で開拓先亡者追悼大法要が営まれた。文協、県連、ブラジル仏教連合会、釈尊讃仰会、仏教婦人連盟が共催。日系団体・日本政府機関代表、一般参加者など約200人が訪れ、今日の日系社会の礎となった先人に感謝の気持ちを伝えた。

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 斉藤正行・釈尊讃仰会会長のあいさつで午後2時に開会。茶道、生け花、邦楽団体による献茶、献花、献楽に続き、文協コーラスの歌声の中、稚児、導師と僧侶らが舞台上に上がった。

 導師の尾畑文正・仏連会長は敬白文で、「夢と希望を抱いて来た新しい土地で、苦労や悲しみを家族、隣人と助け合って乗り越え、今の日系社会を作ってくださった」と感謝を表明。続く追悼の辞で呉屋春美文協会長は、「今日の日系社会は先駆者が将来を見つめて築き上げたもの」と述べ、日本文化の普及や内外・地方日系団体との連携強化、人材交流、人材育成など今後の取り組みへの決意を表した。

 夫妻で出席した中前隆博在サンパウロ総領事は、移住者・日系人がブラジル社会で獲得してきた尊敬と信頼、日伯両国の懸け橋として果たした役割を称賛。「今日日本とブラジルが信頼で結ばれ、世界の発展のために働けるのも日系人が築いた礎があってこそ」と述べた。JICAブラジル事務所の那須隆一所長も、ブラジルでの活動における日系社会の存在の大きさに触れ、「日系社会とともに日伯関係をより良いものにしていきたい」と話した。

 読経、尾畑導師の法話に続き、舞台上で琴が演奏される中、一般参加者が焼香。仏教婦人連盟の中岡芙二子会長の閉会の辞で法要は終了した。

 「移民の父」水野龍の三男、水野龍三郎さん(84)は今年もパラナ州クリチバから来聖し、追悼行事に出席した。サンパウロの行事に出席するのは6年目。今年は特に、笠戸丸移民以前の1906年に水野とともにブラジルに着いた鈴木貞次郎の孫と会い、一日を過ごしたという。「今年はとても良かった。他の年より良いような気がします」と笑顔で話していた。

 平日午後のため毎年若い世代の参加者は少ないが、石原アラン勇二さん(27、2世)は日教寺を手伝って4年前から法要に出席しているという。「焼香すると、先駆者への感謝の気持ちが出てくる」と話す。

 同追悼法要が始まったころから毎年訪れているという難波悦男さん(89、北海道)、道子さん(85、静岡)夫妻。今年で移民85年になる悦男さんは「平日ということはあるが、もう少し大勢の人に来てもらえたら」と期待を表す。「法要はいつも心に沁みる。コロニアの大きな行事だと思う。2世、3世の人にも続けてほしい」と話していた。

2015年6月20日付

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