新来記者日記 2015年9月19日付

 「親」という漢字は、「木の上に立って、見る」と書く。親は子を常日頃から見守っているという意味だろうか。3カ月ぶりの親との国際電話で、ブラジルの地で聞いた両親からの温かい言葉がじーんと心に染みた。携帯の無料通話アプリを使っているので、お金はかかっていない。
 電話して真っ先に両親から「あごのラインが細くなった。ちゃんとご飯を食べているのか」と言われ、その鋭い質問に驚いた。理由を尋ねると、両親はSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を通して見た息子の写真で、両耳から下あごにかけての部分が少し痩せていることに気が付いたのだという。
 確かに痩せていると言われれば、うなづける節もあった。ここ数週間はインスタントうどん(具材なし)250グラムを1日1回のみ食べるという生活を送っていた。足の動きは鈍くなり食欲は減衰していた。けれど、「頭は動くし、外見にも変化は現れていない。日常業務に影響はないだろう」と気に留めなかった。
 実際には外見にも異変は起きていたわけだが、自分では気がつけない箇所に気がつく両親の観察力には頭が下がる。この時ほど、親から注がれる愛情をすべて汲み取れた日はないと思う。「残り半年、栄養とって、精一杯頑張りなさい」。激励の言葉とともに、自分を見守ってくれている人の存在のありがたみを知った。(和)

2015年9月19日付

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