日伯花火の競演に1万人 音楽に合わせ夜空に広がった大輪

日伯花火の競演に1万人 音楽に合わせ夜空に広がった大輪
会場で打ち上げられた花火

修好120周年記念メインイベント

 日本ブラジル外交関係樹立120周年記念事業委員会(委員長=梅田邦夫在伯日本国大使)主催の「花火祭り」が12日、サンパウロ(聖)市インテルラゴス区のインテルラゴス・サーキット場で行われた。当日は小雨が降る肌寒い一日となったが、花火を一目見ようと聖市内外から1万人(主催者発表)が訪れた。花火は日本のデザイナー、コシノジュンコさんがデザイン。日伯の花火の競演となった。コシノさんは7年前から沖縄県で行われている「琉球海炎祭」にオペラをテーマとした花火のデザインを行っている。

【フォトギャラリー】日伯外交関係樹立120周年「花火祭り」

 当日は午前11時に開場し、正午からのステージでは各アトラクションが行われた。午後3時半には和洋折衷の音楽性を持つ日本のバンド「KAO=S(カオス)」が登場。メンバーの寂空(ジャック)が「津軽じょんがら節」を三味線で独奏した後、ボーカルのカオリが登場。「Boa tarde, nós somos um KAO=S!」とポルトガル語であいさつし、「地割れ」、「朔」の2曲を披露。続いてアコースティックギターの山切修二が「荒城の月」をロック調にアレンジして演奏し、衣装替えを終えたカオリが再登場。般若の面を付け、ステージで踊る姿は何かが憑依(ひょうい)したかのような迫力で、会場を圧倒した。「幻」、「黒田節」など計8曲を披露し、「ブラジルと日本がこれからも友好関係を築いていけることを願っています」とあいさつして大歓声の中、ステージを去った。

 会場には和牛ステーキやたこ焼きなどの和食から、タコスやパンケーキなど18台のフードトラックが出店した。

 一家でタコスを食べていた井元貴暢さん(45、千葉)は「カンピーナス市から来た。日本人よりブラジル人のお客さんが多いという印象。雨で寒いのが残念」と話した。近隣に住んでいるという村上知聡さん(82、鹿児島)は「(フードトラック「ふりかけ」の)豚丼を食べている。家からでも(花火は)見えるが、せっかくなので雰囲気を楽しみに来た」という。

 会場では他にも和太鼓ワークショップ、切り紙教室、HONDAの協力によるアイルトン・セナのF1車の展示、「ハロー・キティ」で有名なサンリオ社のブースが出展された。サンリオ社のブースにはハロー・キティも訪れ、記念撮影などの交流をして来場者を喜ばせた。

 午後6時5分からは式典が行われ、実行委員長の梅田大使は「私は今、とても幸せです」とし、「日本とブラジルからたくさんの人がこのお祭りに参加してくれています。また多くの企業が参加、協力してくれてこの花火祭りを開催できた」と関係者及び企業に感謝した。そして「コシノさん指導の下、ブラジルの花火を使って、日本人花火師が制作しました。皆さんに日本の祭りは良かったと感じてもらいたい」と同祭への思いを述べた。

 本紙のインタビューに対してコシノさんは「雨でも花火は絶対上げる。花火のコンセプトはオペラ。花火と音の共演で、花火自体が音楽になっている。花火を見た人はきっと感動してくれる」と自信をのぞかせた。

 花火は午後8時10分に始まり、計4500発が夜空に咲き乱れた。サンバや美空ひばりなどの曲に合わせ、流星のような花火が上下に飛び交い、空一面に色とりどりの大輪が広がった。

 鑑賞していた竹中キミさん(54、2世)は「ブラジルの花火とは全然違った。夢や希望を与えてくれる花火だった。いつか日本に行って花火が見てみたい」と感動の面持ちだった。

2015年9月16日付

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