日本人移民とフロリッパ㊦ 新転住者による日本文化普及が盛んに

日本人移民とフロリッパ㊦ 新転住者による日本文化普及が盛んに
頃末副会長
日本人移民とフロリッパ㊦ 新転住者による日本文化普及が盛んに
コンセイソン湖畔の人気店「らーめん『さん』」

 ニッポ・カタリネンセ協会(篠原ロシャーナ会長)が現在主催している活動は、日本語学校、月例昼食会、七夕祭りの3つになる。日本語学校は、教師4人に対して生徒が約100人にもなる。昼食会では、会員によって焼きそばやカレーライス、ちらし寿司など、季節ごとに品揃えを変えながら日本食が販売され、カラオケも行われている。

 頃末聖治副会長(70、2世)は「場所(会館)さえあれば、もっと色々なイベントができる」と、現在は同市セントロ区の事務所兼日本語学校教室の1室のみの環境改善を望んでいた。会館建設に関しては、在クリチバ日本国総領事館などに支援を依頼しているそうだが、日本人会ではない特殊な協会の形態に二の足を踏んでいるという。

 2015年から毎年7月に行われる同祭が、同地最大のイベントになる。同祭には、ラーモス、サンジョアキン、クリチバーノスなど、同州の日本人移住地から日系人が一堂に会して運営するといい、今年は2日間で1万人を超える来場者を記録した。

 また、日本文化普及を目的に活動するニッポ・クルトゥーラ(金親寿恵代表)は、同協会のイベント参画に加えて、サンタ・カタリーナ連邦大学、同州立大学で日本文化に関する講演などを行っている。さらに、日本料理家の教室や陶芸家の展示会など、日本文化に関して何かやりたい人の手伝いもしている。金親代表は「フロリッパは日本人の活躍で発展した部分も多い。それを色々な人に知ってもらいたい」と同地日本人の功績、歴史への注目を促す。

 一方、独自の活動を展開する若宮丸サンタ・カタリーナ島協会は毎年12月に日本親善週間というイベント開催しており、今年は移民110周年記念も兼ねて、恒例の灯籠流しが行われる。

 また近年、同市には同連邦大などに学びに来る学生に加えて、転住者も増えている。

 同市東部のコンセイソン湖畔には、化学調味料を一切使用しないスープ、自家製麺を用いた「本物の日本の味」を提供する店「らーめん『さん』」が登場するなど、日本食の新規参入も見られ、転住者による新たな日本文化普及の動きも見られる。

 就学により移り住んだ若者や、サンパウロなど都市部からの転住者により、同地日系社会は今後の更なる深化が見込まれる。(戸)(おわり)

2018年12月21日付

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