日本祭りで初の三重県ブース 観光や県特産品のPR目的に

日本祭りで初の三重県ブース 観光や県特産品のPR目的に
初出展した三重県ブース

良好だったブラジル人の反応

 県連(本橋幹久会長)主催の「第18回フェスティバル・ド・ジャポン」で、三重県が観光や県特産品のPRを目的としたブースを出展した。県人会主体ではなく、日本から県の行政単体がブースを出すのは同祭史上初。同県では伊勢志摩サミットを来年に控え、三重県の魅力を積極的に海外へ発信している。

 三重県とサンパウロ(聖)州は2013年に姉妹提携40周年を迎え、「40周年記念共同宣言」を調印。それを機に従来の「友好交流」から「経済交流」へと発展し、より強固に交流を深めることとなった。

 来伯した三重県国際企画班の山内伸晃主幹によると、現在は「環境」「観光」「商工業」「教育」の4つの分野での交流を推進しており、各分野で聖州との交流が活発化しているという。

 期間中の同県ブースでは「NPO法人ハートピア三重」の諸戸タカノリ副理事長企画の物産展が開かれ、日本から運び込まれた同県の名産品紹介や、試食、試飲などを提供した。特に来場者に好評だったのは熊野別当の御蔵酢。玄米黒酢、赤酢など10種類が試飲提供されたが、ブラジル人に特に好評だったのは果物を使って飲む甘い酢。諸戸氏によると、最初来場したブラジル人たちは「酢を飲むの?」と怪訝(けげん)そうだったが、一度飲むと「美味しい」と笑顔を浮かべ、好感触を得た。また、来場者からは健康食品として注目された面もあったという。

 そのほかにも「有限会社久政」の削りたての鰹節を乗せた同県名産の手延べ冷やむぎも試食提供。こちらも来場者から「美味しい」と評判だった。諸戸氏は「すべて試食試飲用の製品なので、『売ってほしい』という声があっても販売ができないのが残念」としつつ、「全体的にはブラジル人からの反応は良かった」と手応えを感じていた。ブースを訪れていた来場者の中にも「日本に住んでいたが、三重県に行ったことはない」と言う人もおり、熱心に担当者に質問する様子が見られた。

 ブースでは三重大学に留学した学生たちが浴衣に身を包み、案内を手伝っていた。三重県と聖州をつなぐ懸け橋「みえ友パウリスタ」の影山希さん(22、2世)も1年間三重県で生活した。「三重は静かで海が近く、きれいな街。伊勢神宮には2回行った。卒業後はまだ考え中だが、勉強したことや経験したことを生かし、日系人としてブラジル社会に貢献したい」と接客の合間を縫い、話してくれた。

 同県では県内企業のブラジル進出も県を挙げて支援しており、「実力があっても、海外まで手が回らないような中小企業」を特に支援している。現在、ブラジル国内には3社の同県企業がある。今後は同県の製品の聖州内販売も予定されている。

 山内主幹は「松坂牛、伊勢海老、鈴鹿サーキットなど全国的に有名な物は多いが、それが三重県産と知る人は少なく、三重県のことは日本国内ですらあまり知られていない」と話す。それでも「今後、三重の魅力がサンパウロ州から広がり、ブラジル全土に伝わってくれたら」と交流の成果に期待を寄せた。

2015年8月6日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password