日本空手協会ブラジル支部第18回技術講習会 全伯から90人が一堂に会し 型や組手、潜在意識の訓練も

日本空手協会ブラジル支部第18回技術講習会 全伯から90人が一堂に会し 型や組手、潜在意識の訓練も
指導を行う町田支部長(左)
日本空手協会ブラジル支部第18回技術講習会 全伯から90人が一堂に会し 型や組手、潜在意識の訓練も
技術講習会に参加した門下生たち

 日本空手協会(JKA)ブラジル支部(町田嘉三支部長)主催の第18回技術講習会・昇段試験が、3~5日の3日間にわたってサンパウロ(聖)州アルジャー市のニッポンカントリークラブで開催され、ブラジル全国から指導者や有段者など90人の門下生たちが参加した。講習会では、町田支部長及び高段者による指導のほか、町田支部長の長男で、パラー州ベレン市内と米国で空手道場を運営している町田武彦さん(42、2世、5段)が道場経営について講演を行うなど、中身の濃い内容となった。

 技術講習会には、聖市及び聖州をはじめ、リオ、ミナス・ジェライス、パラナ、バイア、ブラジリア、パラー、南リオ・グランデ各州など全伯から門下生が一堂に集まり、主に3段までの有段者と、4段・5段の高段者に分けて講習が実施された。

 町田支部長の話によると、昨年創られた5段以上で構成されている「師範会」には現在、約20人が所属し、人数は昨年の倍に増えているという。

 JKAブラジル支部では、今年4月にゴイアスで全伯大会を開催したほか、9月にアイルランドで開かれた世界大会では型・組手でベスト4に入るなど健闘した。さらに、来年8月にはペルーで南米選手権大会が開催される予定だが、南米大会を汎米大会に拡大する動きも出ているそうだ。2020年の東京五輪では空手が正式種目に選ばれているが、JKAではスポーツではなく、あくまで「武道」としての空手に重点を置いている。

 町田支部長は、空手をはじめとする武道で必要なこととして(1)目(2)足さばき(3)腰の3点を挙げる。

 今回の講習会で町田支部長は、2人1組となって仰向けに寝かせた相手に、丸めた新聞を相手の顔に落とすトレーニングを採用。これは、「突き」など相手の攻撃を受けた際に目をつぶらないようにする訓練で、顔の場所も眉間(みけん)、鼻、目など落とす場所を変えることで効果があるという。

 また、「立ち方」「腰使い」といった基本姿勢をはじめ、「スピード」「力の強弱」や「不安定からの突き・蹴り」などの応用。さらに、潜在意識の訓練として、毎日夜寝る前に5分でも10分でも「自分は強くなる」「目標を達成できる」など強く思うことの必要性も説いていた。

 4日の技術講習会の終盤には各地で空手道場を経営している指導者を対象に、町田武彦5段が経営セミナーを実施。一般企業同様、空手の道場経営にも緻密(ちみつ)な計画や経営戦略の重要性と、指導者の人間性が求められることなども強調していた。

 ニッポンカントリークラブで13年にわたって空手を行っている瀬長イルカさん(54、3世)は、「講習会にはできる限り参加していますが、毎回面白く、自分のためにもなります。今は茶帯の1級ですが、稽古を重ねて来年は初段への昇段を目指したいです」と充実した表情を見せていた。

 組織強化のために昨年から経営管理に力を注いでいるJKAブラジル支部の田中ロベルト副会長は、「財政面では、以前よりもうまくいくようになってきた。各地の(空手)道場によっては協会に正式登録できていない所もあり、今後はその面でも整備していきたい」と話している。

 来年4月には、日本のJKA本部から第3代首席師範の植木政明氏が来伯する予定で、同支部の活動もさらに活発になりそうだ。

2017年11月23日付

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