日系団体の垣根を越えて クーニャで植林計画実施 計1000本の苗木を植林

日系団体の垣根を越えて クーニャで植林計画実施 計1000本の苗木を植林
記念の集合写真
日系団体の垣根を越えて クーニャで植林計画実施 計1000本の苗木を植林
植林に参加する中野総裁(右端)

 NGOオイスカ・インターナショナル(中野良子総裁)らの一行9人が来伯し、オイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)、コチア青年連絡協議会(前田進会長)、ブラジル・ニッポン移住者協会(杓田美代子会長)などが共同で11月25日、サンパウロ(聖)州クーニャ市で植林プロジェクトを実施した。当日は聖市やリオ州、ミナス・ジェライス州へと流れ込むパライバ川の源流に、1000本の苗木を植林。水量・水質を保護することが同プロジェクトの目的だという。都市部の生活用水の保護や、牧場・農場の経営・環境改善、技術向上など、効果を見込む項目が複数あり、次世代を見据えた植林プロジェクトの第一歩となった。

 当日、聖州クーニャ市を流れるパライバ川の源流で、午前中にオイスカ一行が500本の植林を行い、午後からはコチア青年連絡協議会から参加した31人も加わって、計1000本の苗木を植林した。
 今回植林した苗木は、同プロジェクトのゼネラル・コーディネイターを務める高木オズワルド氏が、聖市のチエテ自然公園で苗木の育成・管理を行っているもの。

 オイスカ・ブラジル総局の花田ルイス副会長によると、「ブラジルでは、川沿いに木を残さないといけないと法律で規定されているが、牛を飼い、牧草を植えるために、(牧場主が)木を切っている」と現状を語り、「同じ海岸山脈の種を川沿いに植林するのが最も育ちやすい」と種の選定も考慮している。

 牧場の多いクーニャ市は元々、17世紀にミナス・ジェライス州で金の鉱脈が発見されたのを皮切りに、金の積み出し港リオ州パラチーまで金を運ぶ中継地として栄えた。後の19世紀に、コーヒーブームでできた広大な農園の数々が現在は牧場になっており、川沿いや山肌は地表が剥き出しになっている。同市の歴史が、水問題を引き起こす可能性があると花田副会長は指摘する。

 また、クーニャ市は試験的な植林に最適な場所でもあるという。花田副会長は「植林で水量・水質を改善することが、質の良い牧草を育て、牛の質も上げ、農場の利益を守る。(牧場主などに)植林に賛同してもらうためにも、色々なアプローチから農場が伸びる方法を、学術的にも考えている」と語り、植林による環境改善で、何ができるか、いかに賛同を得ていくかを思案している。

 コチア青年連絡協議会の前田会長は「国士舘とグァタパラにある『コチア青年の森』それぞれの植林を(過去に)行い、今回は3回目の植林になる」と、これまでの活動を振り返る。参加したコチア青年たちからは「できるだけ日当たりの良い場所に植林しなくては」と植える位置について意見を交わすなど、過去の植林経験を活かす姿も見られた。

 聖市が2年前に水不足を経験した際、オイスカの渡邊忠副総裁が視察したことも一つのきっかけだったという。花田副会長は「自然を守って、都市の環境改善を進めたい。次の水不足に都市は対応できない可能性が高く、自然保護を復活させて、法律の規定に届くところまで改善したい」と意気込んだ。

 なお、同植樹プロジェクトは聖州で50万本の植樹を目指している。

2017年12月5日付

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