日系社会の遺産調査⑤ 北パラナ開拓を成型「移民の像」

日系社会の遺産調査⑤ 北パラナ開拓を成型「移民の像」
移民の像(2018年1月26日撮影)
日系社会の遺産調査⑤ 北パラナ開拓を成型「移民の像」
同式典の様子(1978年本紙撮影)

 パラナ州ローランジャ市のパラナ移民センター(Estrado Pitangueira, KM 05)内にある移民の像は1978年、パラナ州日本移民70周年委員会によって建立された。

 同周年記念式典の一環で行われた除幕式 では、皇太子同妃両殿下(現天皇皇后両陛下)がテープカットを行った。同式典には、ブラジル政府からガイゼル大統領(当時)夫妻も同席していた。

 像のモデルになっているのは山内安房さん(故人)一家。山内家は、30年に渡伯し、アリアンサ渡辺農場で農業の基礎を学び、34年に北パラナへ転住した。当時の北パラナは、周囲全てが原生林で囲まれた土地を切り開き、パルミット小屋を建て、綿積み、コーヒー栽培を行っていた。

 「開拓者の姿」として同家がモデルになった。なお、像は写真を基に制作されているが、写真の原本が現存しているかどうかは不明となっている。

 碑文には、正直かつ勤勉な日本人移民がパラナの原生林を開拓し、印象的な痕跡を残した。移民の像は、明仁皇太子と美智子妃(ともに当時)によって手渡された旨が刻まれている。

 管理団体はパラナ日伯文化連合会だが、事実上の管理は今津貞利さん(85、福岡)が行っている。(この項、おわり)

2018年7月7日付

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