日系社会の遺産調査⑲ 日系最古のカトリック教会 「クリスト・レイ教会」

日系社会の遺産調査⑲ 日系最古のカトリック教会 「クリスト・レイ教会」
クリスト・レイ教会(2018年6月4日撮影)
日系社会の遺産調査⑲ 日系最古のカトリック教会 「クリスト・レイ教会」
教会内の礼拝堂(2018年6月4日撮影)

 サンパウロ州プロミッソン市ゴンザガ区にあるクリスト・レイ教会(=キリスト王日本26聖人天主堂)は1938年に、同地のカトリック信者らによって建立された。

 同教会は日本人移民が建設した最初のカトリック教会とされ、福岡県今村にあるサンミゲル教会の複製だという謂(いわ)れが根強い。同年の落成記念ミサでは、日本人初の海外布教使であった中村ドミンゴス長八神父(故人、長崎)が落成を記念したミサを執り行った記録が残っている。

 山口エミリオ氏の父、パウロ・センタロウ・タナマチが同教会の土地を寄付した。

 同地は、江戸末期の1613年に禁教令発令による同信者の大規模迫害が起こり、福岡県大刀洗町から移民した潜伏キリシタンの集住地で、その子孫を筆頭にした日本人のカトリック信者らの手で建設された。

 2008年には移民100周年を契機に、日伯司牧協会がローマ教皇庁に登録する運動も行われていた。

 教会の脇には、建物を形成する赤レンガを焼いた窯、教会横には週末のミサの後にケルメス(村祭り)を行っていた跡が見捨てられたように佇んでいる。全盛期には200家族が居住していた同区は、今となっては日系人は1人もおらず、出身者も誰もいない。(つづく)

2018年9月13日付

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