日系社会の遺産調査㊹ ペルナンブコ州ボニート市の日本庭園

日系社会の遺産調査㊹ ペルナンブコ州ボニート市の日本庭園
日本庭園(2018年10月19日撮影)
日系社会の遺産調査㊹ ペルナンブコ州ボニート市の日本庭園
鳥居には記念行事を記す神額が設置されている(2018年10月19日撮影)

 ペルナンブコ州ボニート市中心部の日本人公園(Praça dos Japoneses)にある日本庭園は2008年、移民100周年と、ボニート入植50周年を記念して造成されている。

 同市が中心部の改造計画を実行するに当たり、同広場の土地約3分の1が庭園敷地として提供され、公園自体も日本人公園と命名された。

 庭園造成には、同入植50周年記念式典挙行のための費用と合わせて、リオ・ボニート日本人会が寄付を募り、6400レアルを集め、日系進出企業らの協賛を得て、2万レアルの予算を設けた。結果的に、庭園造成、整備には6700レアルを同日本人会が、3万7500レアルを同市役所が拠出している。

 当時、同日本人会会長を務めていた春田秀夫さん(77、石川)によると、管理は同市に委託しており、市役所に勤務し、同広場の向かい側に居住していたロウロさんという伯人老人が担当していたという。ロウロさんは市役所を引退後も、近年まで庭園の清掃、管理をボランティアで続けていたそうだ。

 また、同日本人会の会員が庭園を見守ってきたが、資金不足で市役所から修繕費を援助してもらったこともあるといい、同日本人会と同市が協力して維持してきた格好だ。

 同地は、同市制187年記念日だった5月20日の前後1週間を日本週間として、最終日の同25日に入植50周年記念式典を開催した。

 移民100周年目の「移民の日(6月18日)」に挙行される予定だった庭園の開園式は、同年6月30日に大勢の市民が見守る中で行われた。

 日本庭園内の記念プレートには、同市と在レシフェ日本国総領事館の協賛が刻まれている。

 同市の中心部に位置することもあり、現在は市民の憩いの場として定着し、庭園が街のシンボルの一つになっている。(つづく)

2018年12月1日付

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