早大野球部 伯国での対戦で全勝 移民110周年事業で来伯

早大野球部 伯国での対戦で全勝 移民110周年事業で来伯
記念の集合写真

「伝統校」の強さを見せつけ

早大野球部 伯国での対戦で全勝 移民110周年事業で来伯
試合の様子

 ブラジル野球連盟(大塚ジョルジ会長)が日本人移民110周年事業として招待した早稲田大学野球部は2日から12日まで伯国に滞在し、サンパウロ(聖)州とパラナ州の各地で試合を行い、締めくくりとして11、12両日に聖市ボンレチーロ区の野球場で、聖市選抜チーム及び伯国選抜チームとそれぞれ対戦した。滞在中の試合は早大野球部が10試合全勝し、日本の大学に野球を広めた「伝統校」としての強さを見せつけた。同大の高橋広監督は、「伯国野球は個々の力や個性が長所。うちのチーム同様課題はあるが、野球人口が少ないのに良い球場を持っているので頑張ってほしい」とエールを送った。

 早大野球部一行は、バストス市でパウリスタ選抜と伯国選抜チームと対戦したほか、プレジデンテ・プルデンテ市ではソロカバナ選抜と伯国選抜チームと試合を行い、マリンガ市で同市の野球チームと対戦後、イグアスの滝を観光し、聖市へ戻った。

 11日当日、快晴で暖かい陽が差したボンレチーロ球場では、開会式で来賓者らのあいさつ後、同大野球部メンバーが記念に桜の木の植樹を行った。

 午前10時の第1試合では聖市選抜チームと対戦し、23対3で同大学メンバーが快勝した。

 午後2時からは、全伯選抜チームと対戦。1回表、先攻の早大が2点を先取し、1回裏には広陵高校出身で身長2メートルの今西拓弥投手(20、奈良)が3者にヒットを与えず、好調なスタートを切った。

 2回表にホームランで早大が更に1点追加すると、スタンドにいた伯国稲門会で元早稲田大学野球部応援団長の益岡豊さん(69、鹿児島)が指揮を執り、同会のメンバーで同大学伝統の応援歌「紺碧の空」を歌い、選手らを激励した。

 3回表でさらに2点を追加した早大だが、4回表に伯国側の投手が変わると、ファインプレーが続き、追加点を得る機会を潰した。4回裏、伯国選抜がホームランを打ち2点連続で得点すると、伯国側の応援団から大きな歓声が上がった。

 5回、6回、7回と両者無得点が続いたが、8回表に早大が相手のパスボールで2点追加し、さらにヒットで追加点を得て3点獲得した。

 8回裏で伯国も負けじとホームランを打ち2点を追加したが、9回は両者無得点でゲームセット。8対4で初めにリードした早大が快勝した。

 早大は12日の試合も聖市選抜チームに12対2、全伯選抜チームに12対0と大勝し、今回の遠征試合で10試合10勝の快挙を成し遂げた。

 同大学OBで伯国稲門会の投手を長年務めている富田博義さん(77、東京)は、「伯国選抜チームは他(の伯国にあるチーム)よりも強いね。投手が良い。こういう試合は楽しいね」と両チームの健闘を喜んでいた。

 試合後、早大の高橋監督は今回の来伯試合の総括として「ブラジルの野球は、飛ばす力、肩の力などフィジカル面が良く、個々の力が際立っていた。一方で、うちも同様にミスはあったものの、ブラジルはディフェンスの甘さが目立っていた。ここを強化すれば、もっと強くなると思う」と語った。また、各地で日系社会の温かさに触れたことが印象深かったとし、「日本の古き良き文化が残っていて、各地で日本人会や婦人部の方がおもてなしをして下さった。また、野球人口が少ないブラジルで立派な球場があるのは、日系人の方々が努力されたんだろうと思う」と振り返った。

 同大野球部の小島和哉主将(22、埼玉)は、「自分たちも反省点はたくさんあるが、ブラジルの野球は守備がもっと良くなれば伸びると思う」とし、「日系人が多いからか、ブラジルの野球は日本の野球に似ていて柔らかい投げ方をしていたのが印象的だった」とし、日本から遠い異国で日系人が培ってきた野球に親近感を得たと語った。

2018年8月17日付

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