最後2週に輸出激減 トラック・スト影響 それでも59億ドル黒字

 産業貿易サービス省は1日、2018年5月(21営業日)のブラジルの貿易は輸出が192億4100万ドル、輸入が132億6000万ドルで、収支は59億8100万ドルの黒字だったと発表した。年初来の累計黒字は、年間で過去最大の貿易黒字を記録した17年の同時期に比べて9.9%小さい261億5500万ドル。

 同月の1営業日当たりの取引額は、輸出は9億1620万ドル、輸入は6億3140万ドル。17年5月の平均に比べて輸出は1.9%増、輸入は14.5%増と、いずれも拡大した。

 ただ、国中の物流を混乱に陥れたトラック運転手らによる職務放棄が発生しなければ、同月の結果はもっと違ったものになったはずだ。各週毎の1営業日当たりの取引額を見ると、それが貿易に大きくマイナスに作用したことがはっきりと分かる。1営業日当たりの輸出額は第1週から第3週(1~20日)まで、各週とも10億ドルを超えていたが、ストが始まった21日以降の第4週と第5週はそれぞれ6億9940万ドル、6億4160万ドルと大幅に落ち込んだ。輸入額は輸出ほど大きな変動はみられなかったが、それでも、第1週から第3週までは7億4000万~6億7000万ドルだったのが、第4週には5億5030万ドルとなり、第5週には4億5890万ドルにまで落ちた。

 これについて同省統計・輸出支援局のディレクター、エルロン・ブランダン氏は、トラック運転手らの職務放棄が第4週と第5週の輸出のパフォーマンスに大きく響いたとしつつ、そのストだけがこの2週間の輸出額の落ち込みの原因だと断定することはできないと指摘。そして、トラック運転手らのストは終息したが、輸出におけるその影響は「この先数週間にわたって感じられる」ことになるとの見方を示した。

 今年5月の1次産品の輸出額は17年5月比18.4%増の108億6800万ドルに上った。主に生きている牛、原油、大豆ミール、大豆穀粒、銅鉱石、牛肉の出荷額が増大した。完成品の輸出額は17年5月比17.3%減の54億2500万ドル、半製品は同9.5%減の24億ドルだった。

 同月の主要輸出先5カ国は、輸出額の多い順に中国、米国、アルゼンチン、オランダ、チリ。

 一方の輸入は、資本財の輸入額が10カ月連続となる伸びを記録した。ブランダン氏はこれについて、国内工業の生産再開のシグナルだとし、「経済は今年、より大きく成長する。そして外国からの中間財と資本財の需要が高まる」との見解を示した。

 18年5月の主要輸入元5カ国は、輸入額の大きい順に中国、米国、ドイツ、アルゼンチン、韓国。

2018年6月9日付

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