最高裁 ルーラ氏への人身保護令 過半数の判事が適用認めず

最高裁 ルーラ氏への人身保護令 過半数の判事が適用認めず
4日に行われた最高裁での審理(Felipe Sampaio /STF)

 連邦最高裁判所で4日午後、収賄および資金洗浄で2審で禁錮12年1月の有罪判決を受けたルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領の弁護側から請求された予防的人身保護令適用に関する審理が行われた。判事投票の結果、11人の判事のうち過半数の6判事が、請求は認められないとする判断を示した。ルーラ氏に対する2審判決では、2審の申し立てに関する司法手続き終了後に暫定的な刑期開始が可能とされている。この日の最高裁判断に伴い、ルーラ氏が収監される可能性が高まった。国内メディアが伝えた。

 4日に審理が行われた人身保護請求は、ルーラ氏がペトロブラスとの契約に関する便宜の見返りに、建設企業からサンパウロ州グアルジャーの高級マンションの居室の形で不正な利益を提供されたとして有罪判決を受けた裁判に関連したもの。

 今年1月に連邦第4地域裁判所で行われた2審で、1審で言い渡された禁錮9年6月の有罪判決が3判事全員により支持され、刑期は1審より長い12年1月とされた。ルーラ氏は、不正な利益とされたマンション居室との関係を否定している。同判決ではさらに、2審における申し立てに関する司法手続き終了後に、暫定的に刑期を開始することが可能とされた。

 これに対してルーラ氏側は、刑期の開始はあらゆる段階の裁判所において申し立ての可能性がなくなった後に可能として、司法高等裁判所と最高裁判所に対して予防的な人身保護令の適用を求める申し立てを行った。司法高裁に対する人身保護請求は却下されている。

 2審有罪判決後の暫定的な刑期開始については、最高裁が2016年10月に行った審理で、11判事中6人の支持により刑期開始は可能との判断が示されている。その後判事の交代もあり、判事から同判断の再検討の意向が示されていると報じられていた。

 ルーラ氏側からの人身保護令適用の請求に関する最高裁の審理は3月22日に始まった。同日の審理は最高裁が同件に関する判断を示すことの是非について議論され、判事投票の結果、審理を行うことを決定した時点で終了し、4日に再び審理を行うこと、同件に関する最高裁の判断が示されるまではルーラ氏の刑期開始の可能性を停止することが決められた。

 連邦第4地裁に対するルーラ氏側からの異議申し立ては3月26日に却下されており、最高裁の判断が、ルーラ氏が収監されない状態で上級審への上訴を行えるかどうかに大きな影響を及ぼすと見られていた。

 4日の最高裁審理は午後2時から休憩をはさんで約11時間にわたって行われた。最初に報告官のファキン判事が、16年の最高裁判断などを根拠に人身保護令は認められないとする判断を示し、その他の10人の判事が投票した。10判事の投票が終わった時点で、5判事が請求を認める判断、5判事が却下の判断を示し、最後にルシア最高裁長官が却下の判断を示した。

 最高裁が人身保護請求を却下したことに伴い、ルーラ氏の暫定的な刑執行が開始される可能性が高まった。ルーラ氏の弁護側は、2審の連邦第4地域裁判所に対し、判決内容の明確化を求める異議申し立てを行う意向を示している。この申し立てはルーラ氏側が行える最後のものとされており、期限は今月10日までとなっている。2審における申し立ての可能性がなくなった後、連邦第4地方裁判所から1審を担当したモロ判事へ判決内容が通知される。ルーラ氏に対する刑執行の宣告はモロ判事の判断に委ねられることになる。

 ルーラ氏が収監された場合でも、上級裁判所への上訴を行うことは可能となっている。同氏が出馬の意向を示している10月の大統領選挙については、選挙高等裁判所により立候補の可否が判断される。

2018年4月6日付

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