来年1月10日まで開催中 塩田氏「目的地を探して」展

来年1月10日まで開催中 塩田氏「目的地を探して」展
塩田さんの作品

 ドイツのベルリンを拠点に活躍する日本人現代美術家である塩田千春さんの南米初の作品展「Em busca do destino(目的地を探して)」が、サンパウロ市ピニェイロス区のSESC(Rua Paes Leme, 195)で今月12日から来年1月10日まで開催されている。塩田さんは展示作品制作のため8月末に来伯し、今月13日まで滞伯した。

来年1月10日まで開催中 塩田氏「目的地を探して」展
塩田さんの作品
 塩田さんのインスタレーション(室内や屋外にオブジェなどを置いて表現する作品)は毛糸を張り巡らし誰かが使用したものや、思いを込めたものを使って作りだされる。メインとなるSESC2階の空間には、集まった感謝を綴った手紙5000通と黒い毛糸で作られた巨大なインスタレーションが展示される。

 「どれだけ離れていても遠くにいても心はつながっている。つながっている対象は人それぞれ、両親だったり、神様だったり」。交錯した感謝の手紙と毛糸が心のつながりを表現していると塩田さんは説明した。

 他にも「目的地を探して」という題で作られた作品は2000個のスーツケース、「大陸を越えて」という作品では集められた3000足の靴から制作され、入口脇と1階エレベーター頭上に展示されている。

 制作は10人のスタッフと2週間かけて行われ、塩田さんは「ブラジル人は優しくてオープン。作業していると私たちがどんどん結束していくのが分かった。他の国のスタッフと比べて一体感を得られるのが早い」と率直な感想を語った。

 また、短期だったブラジルでの生活については「ドイツでは外見から判断されて英語で話しかけられるが、こちらではポルトガル語で話しかけられる」ことが印象的だとし、「今回、日系2世や3世の芸術家が手伝ってくれたが、同じ日本人だけど何かが違う不思議な感じ。でも親近感をすごく感じた」そうだ。

 現在、日本とイタリアでも展示会が開催されており、今後はソウルとスペインでの開催も控えているという塩田さん。「仕事が趣味のようなもの。苦しい時もあるが、やっぱり楽しい」と笑顔を見せた。

2015年9月16日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password