歴史を大事に新しい道を開拓 「サンタクルス病院の歴史」

歴史を大事に新しい道を開拓 「サンタクルス病院の歴史」
表彰式で二宮氏、中前総領事、柳下さん、若松さん、石川理事長、神代さん、永井専務理事、金兼さん(左から)

邦訳版発刊式で貢献者たちに感謝

歴史を大事に新しい道を開拓 「サンタクルス病院の歴史」
発刊された書籍

 サンタ・クルス病院(石川レナト理事長)は25日午後7時から、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル9階の移民史料館で「サンタクルス病院の歴史」の出版記念パーティーを開催した。同書は昨年出版されたポルトガル語版「História do Hospital Santa Cruz-Sociedade Brasileira e Japonesa de Beneficência Santa Cruz(Dojinkai)」の邦訳にあたる。パーティーでは同書製作に貢献した5人に感謝状も渡され、石川理事長は協力者への謝辞を述べた。

 石川理事長は冒頭のあいさつの中で出版経緯、協力者への謝辞を述べ、「古き歴史を大事にしながら新しき道を切り拓いていく」と語った。

 同書の製作に携わった二宮正人氏は、昨年のポルトガル語版の出版記念パーティーの中で、在サンパウロ日本国総領事館の中前隆博総領事に邦訳を促されたエピソードを語り、「3年はかかると思ったが、石川理事長の叱咤激励や協力者のお陰で、なんとか完成を迎えた」と述べた。 

 続いて、ブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長と中前総領事からも祝いの言葉が贈られた。

 また、同書の製作に貢献した慶應義塾大学文学部非常勤講師、元外務省外交史料館課長補佐の柳下宙子(やぎした・ひろこ)さん、国外就労者情報援護センターの永井康之専務理事、広島大学からサンパウロ大学へ留学中の神代貢志(こうじろ・たかし)さん、金兼文典(かねがね・ふみのり)さんの4人に加え、サンタ・クルス病院の記念碑へ刻字「絆」を提供した若松孝司さんの計5人へ、感謝状が石川理事長から授与された。

 その際、若松さんから「絆」の書道作品が、柳下さんからは自費製作の「日本病院建設寄附者芳名録」のレプリカがそれぞれ病院側に寄贈された。同芳名録は1933年のサンタ・クルス病院定礎式後に、ブラジル各地で集められた募金の寄付者の記録だ。

 わずか1年間という早さで出版となった同書は、金兼さんの下訳に基づいて、二宮氏と永井氏が共同で翻訳。神代さんが固有名詞の確認をし、柳下さんが校閲を行った。

 非売品である同書の出版費用は約20万レアル。ブラジル三井住友銀行や宮坂国人財団ら7つの社・団体が協賛した。

2017年4月28日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password