殺人事件の逮捕件数 捜査5件中1件の割合=サンパウロ

 フォーリャ紙が情報アクセス法を通じて得たサンパウロ州文民警察と州公共保安局のデータをもとに行った調査で、文民警察殺人・人身保護部局(DHPP)が昨年行った殺人事件捜査のうち逮捕に至った割合が5件中1件だったという結果が示された。同紙が15日付で伝えた。

 報道によれば、この分野における警察関係者や専門家からは、文民警察DHPPの現在の状況として、捜査するための構造や予算の不足、低離職率や正規職員の再雇用の減少、活動の効率性などが背景にあるとの指摘もあるという。

 DHPPでは昨年、1994件の事件を捜査したが、逮捕件数はその19%にあたる372件だった。15年は2182件の捜査のうち、逮捕件数は476件(22%)となっている。同部局は殺人事件(昨年サンパウロ市では844件)のほか、誘拐や児童性的虐待、行方不明等のケースも捜査し、サンパウロのほか、事件に応じて大サンパウロ都市圏や地方部でも活動している。

 一方、文民警察側では、故意の殺人事件のみでみれば、サンパウロ州内で642件の捜査が行われ、うち40%に相当する260件が解決したと説明している。

 匿名希望の現職警察官は同紙に対し、犯人が逃亡中の場合や、容疑者が後に裁判で無罪となるケースなどの犯罪も、解決された事件として分類されている可能性に触れている。

 捜査のための構造的な問題としては、覆面パトカーの不足や、旅費の不足で他市での事情聴取が困難なことなどが挙げられている。また、捜査官が自身で事務所用品や聴取対象者の食事を買うこともあるという。

 ブラジル公共保安フォーラムの調査によれば、サンパウロ州における殺人事件の検挙率は、他州の10%未満と比較すると高くなっている。しかし、ドイツ(96%)や日本(95%)、米国(65%)などの他国と比較するとかなり低いという。

2017年5月17日付け

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