比国女性を奴隷に 検察が捜査=サンパウロの富裕層 

 サンパウロ州労働検察局(MPT―SP)は、サンパウロ市内及び同市を中心とする大サンパウロ都市圏内に暮らす高い購買力を持つ複数の家庭において、人身売買された外国人らが奴隷のような条件下で働かされているという事実を特定した。伯メディアが7月31日付で伝えた。

 フィリピンに住む1人のフィリピン人女性は2014年に、ブラジルで家政婦として働かないかと誘われた。条件は、1週間44時間労働で約2000レアルの報酬、往復の飛行機代は無料、そして、2年間働けば定住する権利を得られるというものだった。女性はその誘いを受けてブラジルに到着したが、そこで待っていたのは聞いていた話とはまるで違う現実だった。

 女性はその後フィリピンへの脱出に成功し、サンパウロ州労働検察局に対して告発を行った。告発の中で女性は、自由が奪われていた、空腹だった、そして約束されていた賃金を受け取っていなかったと訴えた。女性の話によると労働時間は1日14時間にも及び、週休無しで働くことは何度もあった。

 検察当局は告発を受けた後、このフィリピン人女性の事例と類似したケースがないか、捜査を続けた。そして、家政婦を求める家庭と外国人らの間に立つ仲介業者「グローバル・タレント」(Global Talent)と「ナナ・フィリピーナ」(Nana Filipina)の2社に行き着いた。捜査の結果、サンパウロ市内では180の家庭が、おそらく告発された事例と同じような環境下で働かせるために、フィリピン人女性をブラジルへ連れて来ていたことが分かった。

 すべての労働者の待遇改善を約束する書類に仲介業者2社がサインをした後、同様のケースは確認されなくなった。しかし今年に入り、労働検察局は奴隷のような環境下で働かされているフィリピン人女性2人を新たに発見し、現在、捜査をしている。アンドレイア・ゴンヂン検事は「報告では、労働者らは週44時間労働で報酬700ドル、残業手当付きという条件を提示されている。そして、彼女達がブラジル国内に入った時、その約束は現実のものとはならない。これは詐欺の最初のステップだ」と説明。「強制労働との関連、そして長時間労働という捜査上の他の側面がこの先分析され、我々が適切な行動をとることになる」と続けた。

 これらの告発は連邦検察庁と連邦警察へ送致された。

2017年8月2日付け

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password