消費に回すのは10% 多くの人は借金返済に

 退職金積み立て制度である「勤続期間保障基金」(FGTS)の休眠口座から引き出されたお金を呼び込もうと小売業界などでは安売りセールが企画されていたりするが、実は、このお金のほとんどは消費には回らないようだ。

 ジェツリオ・バルガス財団(FGV)が3月27日に発表した調査結果によると、ブラジルの人々の多くはこのお金を借金の返済もしくは貯蓄に回したいと考えている。今年3月2~22日に実施、ブラジル人2042人から回答を得た同調査では、物品購入や遊興費に充てることを計画しているとした人は全体の1割にも満たない9.6%にとどまった。これに対し、滞納している借金の返済に充てると答えた人は回答者全体の41.2%に上り、4人に1人(24.0%)は貯蓄したいとの考えを示した。何に使うか分からないとの回答は11.9%、税金を納付すると答えた人は2.7%、その他の用途を挙げた人は10.6%だった。

 政府は、2017年6月末までに431億レアル(約1兆5085億円)がFGTSの休眠口座から引き出され、そのうちの21億レアルが物やサービスの消費に向けられ、16億レアルがレジャーに費やされるだろうと期待する。そして、308億レアルは借金の返済もしくは貯蓄に、39億レアルはその他の用途に、12億レアルは税金として国庫に戻ってくると見込んでいる。

 同調査は「とにかく、このシナリオはブラジル経済の成長再開にとって前向きなものだと考えていいだろう。まずは借金の返済に貢献し、家計のバランスをとり、そして消費拡大への道を開くものだ」と強調する。

 眠っていたこのお金を財の消費に向けたいと考える人の割合は収入によってばらつきがある。世帯月収が2100レアル以下の消費者らの間では、60%の人がこのお金を借金の返済に充てると回答、財の消費や遊興費に回すと答えたのはわずか3%だった。これに対し、世帯月収が9600レアルを超える層では9.2%が物やサービスの消費に使うと回答。世帯月収2100~4800レアルの消費者らの間では8.5%が同様の考えを示した。

2017年4月8日付

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