無関心 伊野みさ

無関心 伊野みさ
ふるさと巡りで行ったドミニカのサントドミンゴのビーチホテル

 ふるさと巡りで行ったドミニカのサントドミンゴのビーチホテル[/caption] 世界が狭くなったと一言にいっても実際の距離が、物体が、小さくなったことではなく、情報の世界が急速に早くなり、そのスピードにはついて行くのに必死な訳だ。

 私が日本を後にした頃は別れる人々とは親たちはもう二度と会えないと覚悟をして別れの杯を交わしたようだったが、あれから五十数年たった今、技術の発達によりすべての分野で年々新しいことに驚かされ続けている。

 胸をワクワクさせて新しいものに感動をして見ていたが、だんだん慣れてしまうと無関心になる。またそうでないと新しいものが次に入る場所がないのでそうせざるをえないのだ。

 そんな中にあって最近のブラジルの政治と経済界の汚職の情勢には本当に驚かされている。今までとは違ってそれらの人たちが次々と罰を受けていることだ。今までのブラジルでは考えられないことだ。このまま本当にクリーンな社会になってくれたら嬉しいのだが、果たしてどうでしょう。

 ある人がこのブラジルの混乱を、「この国は二流、三流のポルトガル人、インディオ、アフリカ奴隷がベースにある人々でできたので、このような状態になったのだ!」と吐き捨てるように言ったそうだが、一理あると思った。

 その後150年前頃からは他のヨーロッパ諸国から、アラブ諸国や日本からも多くの移住者が来てこの国を結成して来たのだが、多くの人種で成り立っている文化習慣、分かち合えないことも多々ある。そんな中まとめるには並大抵なことではないと思う。いや纏められないから、このような混乱社会になったのだと思う。

 しかし情報の発達により昔は隠れていたことが、今では普通の人が見たり知ったりすることができるようになってきた。おかげで汚職も明るみに出て、それを裁く手段も可能になり、このまま汚職が激減して、人々が生き生きと生活できる社会に変わって欲しいと願ってやまない。

 あまりにも良いことも悪いことも新しいものが次から次へと起こるので、それらの物事に対して無関心になっていくのが自分なりに恐ろしい。

 そう、無関心が多くの人々にも浸透していて、「自分さえ良ければ後は知らない」という態度。それが国家間になればすごい社会問題だが、本当に世界中で起こっているにも関わらず、人も社会も国家もエゴイズムを発揮している。どこまで行けば立ち止まって反省をして、隣人を、社会を、国家を本当の意味で手を差し伸べて助け合っていけるのだろうか?

 まずは自分から少しでも無関心から脱却していきたいと思っている。本当に必要なところに気を向けて行けるようにしたいと思う今日この頃です。

2017年5月30日付

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