現職市議が銃撃で死亡 人権分野で活動、暗殺の可能性も=リオ市

現職市議が銃撃で死亡 人権分野で活動、暗殺の可能性も=リオ市
フランコ市議と運転手のゴメス氏への連帯を示すためリオ市議会前に集まった市民(15日)(Tânia Rêgo Agência Brasil)

 リオ・デ・ジャネイロ市で14日夜、同市のマリエレ・フランコ市議(38、PSOL=社会主義自由党)が車で移動中に銃撃を受け、同市議と車を運転していた男性(39)が死亡した。暗殺された可能性も含め、同州文民警察殺人課が捜査している。国内メディアが伝えた。

 事件が発生したのは14日午後9時半ごろ。フランコ市議はリオ市の中心地域で開かれた黒人女性の人権問題に関するイベントに参加後、運転手、補佐官とともに移動中、中心地域のエスタシオ地区の通りで横に並んだ1台の車から銃撃を受けた。後部座席に座っていた同市議は頭部に4発、車を運転していたアンデルソン・ペドロ・ゴメス氏は背中に3発の銃弾を受けて死亡した。補佐官はガラスの破片で軽傷を負い、市内の病院で手当を受けた。実行犯らは何も奪わずに逃走したという。15日午前の時点で容疑者に関する情報は報じられていない。

 後部座席の窓ガラスにはスモークフィルムが貼られており、車外から内部は見えない状態だった。このため警察では、実行犯が同市議のグループを監視し、同市議が座っていた場所を把握していた可能性があるとみている。

 現場からは、9発の薬きょうが警察により回収された。15日午前の時点で、警察は負傷した補佐官を含む2人から聴取を行ったほか、現場および周辺地域の防犯カメラの映像の収集を進めている。

 フランコ市議は、人種差別や男女の不平等、ファベーラにおける暴力などの問題に取り組んでいた。リオ市北部マレー地区のファベーラ(貧困地区)出身。フルミネンセ連邦大学で公共行政の修士課程を修め、市民社会組織での活動や、州議会人権・市民擁護委員会のコーディネートなどに携わった。2016年のリオ市議会選挙で5番目に多い4万6500票の得票で当選後は市議会女性委員会委員長を務め、2週間前に、リオ州公共保安部門への連邦政府の干渉を監視する市議会委員会の報告官に就任していた。

 同市議は今月10日、自身のソーシャルネットワークで、市北部アカリ地区のファベーラにおける軍警察師団の活動が住民に恐怖を与えているなどと訴える文章を投稿していた。

 同事件は米国の大手メディアをはじめ外国メディアでも報じられた。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルや国際連合ブラジル事務所が厳正な捜査を求める声明を出すなど、波紋を広げている。

 リオ州公共保安局長は声明で、文民警察とともに広範な捜査を行う方針を表明した。大統領府も声明で、ジュングマン公共保安相が連邦警察による同事件捜査の支援を可能としたことを発表している。

2018年3月16日

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