環境・科学③ 森林破壊の影響とは 成田修吾

 伐採して森林を破壊して行った場合 どのような影響があるだろうか。第一に森林の役割から見ると、大気の循環に変調をきたすことになる。森林・樹木は大気中の二酸化炭素有害物質を取り込み、酸素やきれいな空気を排出している。そこで森林がなくなると、大気は段々と汚れてくることになる。大気が汚れてくると、空気を吸っている私たち人間への悪影響も出てくることは想像できる。

 第二に、森林は野生生物の絶好の住まいであり、これらの野生生物は私たち人間を含む地上生物の生態系共存バランスがあり、それが崩れてきている。森林は天敵から身を隠すことができ、巣を作ることで比較的安全に繁殖ができる。 また、森の恵みで食べ物もある森林がなくなると、食べ物の確保が難しくなり、弱い動物は繁殖もできず 天敵から襲われ絶滅する可能性もある。動物たちも食べ物を求めて人間の住む地域に集まってくるようになるなど、大きく言えば食物連鎖の系列に異変が出ることになってくる。

 森林の木は土の中に根を張っている。この木の根の力によって大雨による崖崩れを防いでいるわけで、 山の土が川に流れ込むのを防いでいる。土砂が川に流れ込むと川の生物は生きられなくなる。 また、下流で川の水を必要としている人間には、水不足になるという被害が多発するようにもなる。

 森林が二酸化炭素を取り込めなくなるので、温暖化につながる。さらに、蒸散が十分にできなくなるため、森林地帯の気温が上がることになる。これが原因で、気候に変動が現れ、大型豪雨や大型台風が多発し、雹(ひょう)で農産物が被害を受けるようにもなる。

 砂漠化は東北伯や南伯で拡大しており、私たちの身近に無いため余り危機感はないが、森林破壊はすぐ近くのマンチケイラ山岳の森林の中でも起きており、私たちの身の回りでも水不足の要因は拡大している。

 梅雨の時期や台風の時期、ニュース等で崖崩れや土石流の被害を受けたことはまだ記憶に新しい。かつてサンタ・カタリーナ州地方で起きた被害は、これまでの森林破壊の影響だと言える。

 人間の娯楽であるゴルフ。このゴルフ場ではキレイな芝生が必要だが、芝生をキレイに保つためには多くの農薬を使い、ゴルフ場の周辺からは農薬成分が検出されていると聞いている。都心部では、森林を破壊・開拓し、アスファルトで覆いビルが建ち並ぶ。すると、そこで発生するのは「ヒートアイランド」と言われる現象も森林破壊の被害と言えるだろう。

 森林破壊の被害は、私たちの身近な所にあることを改めて理解し、次世代へ禍根のない対策を継続的に講じなければならない。今、周りで目にするその木材が、違法伐採であるかどうか。といった品質表示の明記があるわけではないが、知らず知らずのうちに、もしかすると違法な森林伐採による木材を使っている可能性は高い。

 森林がなくなっている国が益々増えていることも事実で、自然森林を守り保護していくことは、動物も人間も共存していくために欠かせないことである。森林伐採で一番困るのは、私たち自身であることを知ってほしい。(つづく)

2017年6月29日付

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