田中慎二さんが死去 多才な活動行った芸術家

田中慎二さんが死去 多才な活動行った芸術家

 芸術家で、イラストレーターや書籍の装丁作業を行うなど多才な活動をしていた田中慎二(たなか・しんじ)さんが7日午後4時45分、サンパウロ市内のガン・センターで亡くなった。享年83歳。福岡県出身。

 田中さんは今年に入って膵臓(すいぞう)ガンを患い、ガン・センターに通院するなど療養し、最近では快方に向かっていたという。改めて入院して10日に手術する予定だったが、容体が急変したそうだ。

 田中さんは、多摩美術大学図案科を中退して、1955年にボリビアの第1回西川移民としてサンフアン移住地に入植。60年にはブラジルに再移住して旧パウリスタ新聞に入社。当初から宮尾進氏(故人)との付き合いがあり、63年にはコチア産業組合機関誌の『農業と協同』やコペラソン出版『ブラジルの農業』誌に勤務し、イラストなどを多数描いてきた。

 70年にはフリーランサーとなり、絵画制作や個展活動も行う一方で、各種記念誌の執筆・編集作業にも携わった。78年にはブラジル日本移民史料館内のイラストやデザインを担当し、70年代からは人文研に所属。2000年から12年まで理事として『人文研研究叢書』『ブラジル日本移民・日系社会史年表』などの編集・出版にも従事した。主な著書に『文協四十年史』『文協50年史』『援協四十年史』『移民画家・半田知雄・その生涯』『ブラジル日系美術史』などがある。また、昨年12月には初めての画文集『アンデスの風』を自費出版し、好評を博した。

 8日に聖市内のパス墓地で葬儀が行われ、埋葬された。初七日ミサは、16日午前10時15分から聖市ビラ・クレメンチーノ区のサンフランシスコ・デ・アシス教会(Rua Borges Lagoa, 1209)で執り行われる予定。

2018年9月12日付

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