疾病手当受給者の再審査 8・5万件の支給を取り止め=INSS

 国立社会保険院(INSS)が行った再審査により、裁判所の決定によって支払い終了期限もなく、2年以上疾病手当を受けていた約8万5000人の受給者への支給が取りやめとなった。フォーリャ紙が13日付で伝えた。

 審査を受けた8万7517人の受給者のうち、84%にあたる7万3352人は受給の権利が剥奪された。その他の1万1502人はこの再審査を受けなかった事から、手当の受給ができなくなったという。

 社会開発省(MDS)のアルベルト・ベルトラメ事務局長は、「2年以上にわたって疾病手当を受けていた受給者の84%が健康だった事から、支給がキャンセルされた。これはかなり高い割合だ」と述べている。

 現在、疾病手当を受給している170万人の約3分の1と、障害年金を受けている340万人の約3分の1は、裁判所命令を通してINSSにより支払いを受けている。同省の推計によれば、今回の支給取り止めにより年間約16億レアルの国庫支出が節約されるという。政府の推定では、疾病手当と障害年金の再審査終了時には、年間の支出節約額は80億レアルに達すると見込まれているという。

 今回の調査では、流産の危険があるとして12年間にわたって疾病手当を受給していた妊婦のケースや、審査の時間が就労スケジュールと重なっていたために審査に行かなかった看護婦のケース、審査でクラブの守衛をしていることが確認されたケースなど特定されている。この3人はいずれも支給が取り止めとなった。

 同省のオズマール・テーラ大臣は、「これは、公的資金の重大なコントロール不足を特徴づけている」として、「全く規則がなく緩んでいた。以前の政府は、それを当然の事のように処理していた。これは公的資金である。健康な人が障害年金を受給している一方で、本当に必要としている人が、はるかに少ない金額を稼ぐために死ぬほど働かなければならないのは不公正である」と述べている。

 同省では、8月から障害年金受給者への再審査を開始するとしている。

 テメル大統領は今年初め、疾病手当付与時に、期間を定める必要性を確立する暫定措置令を出している。もし期間が定められなければ、120日後に支払いが停止されるとしている。

 同暫定令では、60歳以上の受給者を除く障害年金受給者と、疾病手当を受けている受給者について、新たな審査を受けるため、いつでも呼び出される可能性があると定められている。同暫定令は現在国会で審議されており、7月1日までに承認されなければ効力は失われる。

2017年4月18日付け

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