病院でのミスや感染 17年は5万人超が死亡

 補充医療研究所(IESS)とミナス・ジェライス医科学大学フェルマ研究所によりまとめられた病院ケアの安全に関する年次報告書が15日に公表された。同報告書によれば、2017年に国内の公立および私立病院での誤りや感染症に起因して死亡した患者は5万4076人となっている。1時間あたり6人の割合で、このうち4人の死亡は避けることが可能だったと指摘されている。国内メディアが15日付で伝えた。

 「重大な有害事象」と呼ばれるこれらの死亡は、ケアまたはプロセス上の誤り、または感染症などによって引き起こされている。調査は17年を通じて、国内の病院の入院患者45万6396人をサンプルとしたデータを基に行われた。

 この報告書は、ブラジルの医療体系が直面している医療管理とケアシステムの問題を測定する事を目的としており、そこからシステムの改善措置を提案している。

 報告書では、最も頻繁に生じた「重大な有害事象」として、敗血症(一般感染症)や肺炎、尿路感染症、外科手術部位の感染症、血管装置および他の侵襲装置のアクセスでの合併症、圧迫障害、 医薬品使用における誤り、出血や裂傷などの外科的合併症が挙げられている。

 このほか、予防可能な心肺停止や急性腎不全、肺の吸引、術後出血、そして急性呼吸不全の5つについては、統一医療保健システム(SUS)でも民間病院でも根絶に向けたプログラムはないという。

 この年次報告書の責任者の一人で、ミナス・ジェライス医科学大学院教授のレナト・コウト医師は、「これらの有害事象は医療サービスにとって、それが世界の最も洗練された最良のものであっても、不可分の問題である。責任を追及するのではなく、問題に対処する措置を提案する。そのため、プロセスと管理、そして患者の安全とケアの質に関する公共政策に焦点を当てた課題を提案している」と説明している。

 IESS執行監督のルイス・アウグスト・カルネイロ氏は、医療システムの利用者が最良の選択ができるように、システムの透明性の課題を進めていく必要がある事を強調する。同氏は、ブラジルでは割合的に他国よりも多くの有害事象が起きており、さらに、情報の透明性が欠けていることが病院間での比較を困難にしていると指摘する。そして、「我々の目的は、医療システムを利用する人々の選択に寄与するため、透明性に関する課題を進めていく事である」と述べている。

2018年8月17日付

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