県人会の活性化について 県連代表者会議で議論

県人会の活性化について 県連代表者会議で議論
和歌山県人会の変化について語る谷口会長(中央奥)

各団体の現状により意見食い違い

 9月度のブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の代表者会議で、山形県人会の篠原俊巳会長から「県人会の活性化」について話し合いの場を設けることが提案された。篠原会長の提案を受け、10月度の代表者会議では県連活性化「5W2H」の方針が役員側から提案されたが、県連と県人会の活性化のどちらが先かということで両者の意見が食い違い、話し合いは平行線をたどった。今月24日の代表者会議でも議題にあがり、各県人会の会長が考えを述べた。

 代表者会議では、はじめに18日に行われた県連忘年会ツアーで話し合われた、「県連の活性化」についてのまとめが谷口ジョゼ真一郎副会長から発表された。「県連の役割について」という項目では「県連はブラジル社会に対して何ができるか、日本や各県庁に対しての役割とは」など、当日提案されたものが読み上げられた。

 山田会長は「今日話し合うことは、役員でも意見がまとまっていないため尚早」とし、役員側で話し合い、解決策を考えた後に改めて知らせると話した。

 まとめは日本語とポルトガル語の両方で書類にされ、各会長らに配られたが、日ポ両語での表現方法の違いを一部の会長らが指摘。「どうやって日本祭りは県人会共同行事だと各会長に納得させるか」という表記には「日本語とポ語で意味合いがまったく違う。執行部に1世がいるのだから、もっとちゃんとした日本語にしてほしい」という声が挙がった。これに関し山田会長は「指摘に関しては、こちらの不手際を認め謝罪する」と非を認めた。

 その後、山形県人会の篠原会長が意見を述べ、「まとめには『県連の活性化』とあるが、私たちが求めているのは県人会の活性化。こういう上からの言い方は少し引っかかる」と苦言を呈した。続けて、能力のある会長は県人会の仕事に加え県連の仕事も手伝えるが、能力のない会長は県人会の仕事で手いっぱいだと篠原会長は述べ、「能力のある人が県連の仕事を手伝ってくれたら。能力のない会長はできない。その辺の事情を汲み取ってほしい」と訴えた。

 これに対し山田会長は「能力のあるなしではなく、できる範囲で手伝ってもらいたい」と答え、「県連は事務局の職員も少ない中でやっている。皆さんの助けがなければ活動は厳しい」と理解を求めた。

 高知県人会の片山俊一アルナルド会長は「県人会があっての県連」という点を強調。「現在の状態では活性化は簡単ではないと思う。しかし、県人会の活性化こそ県連の活性化」と県人会が先決だと意見を述べた。

 県人会を活性化させるという点について鹿児島県人会の松村滋樹会長は、能力のある県人会長の考えを参考にしていると話し、「そういう姿勢があれば、県人会活動も充実するのではないか」と述べた。

 和歌山県人会の谷口会長は「私が和歌山県人会初の2世会長で、それまで63年間同じことを続けていた県人会を変えなければならないと感じた」と述べ、同県人会で行った新たな事業を紹介。「活性化するには、とにかく何か新しいことをしなければ始まらない」と強く訴えた。さらに「日本語だけで会議をするのはもう難しいと思う」と話し、若い会員を獲得するには日ポ両語を組み合わせていくことがこれからは必要だと述べた。

 会議後、山田会長は「役員側にビジョンが見えてこなければ動き出すことはできない」と準備ができていない点を強調し、執行部の意見をまとめることが先だとした。意見の統制がとれた後、今後の方向性を見つけていきたいとし、「それぞれ県人会に個性があり、こちらが押し付けるのは良くない。県連側から活性化を指南するより、自分たちが変わろうと思う意志が大切」と各県人会長の変化への自主性を求めた。

2016年11月29日付

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