県連慰霊碑所有の公文書伝達式 建立以来、43年越しの所有権取得に

県連慰霊碑所有の公文書伝達式 建立以来、43年越しの所有権取得に
証明書を受け取る山田会長(右)とコーバス市長
県連慰霊碑所有の公文書伝達式
開拓先没者慰霊碑

コーバス聖市長が山田会長に譲渡

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、山田康夫会長)が管理を行っているサンパウロ(聖)市イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑の所有権が、3年間の期限付き(随時更新)で正式に県連に譲渡された。4日には、聖市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室で所有権譲渡を示す公文書の伝達式が行われ、県連関係者、ブルーノ・コーバス聖市長、聖市との仲介役を担った野村アウレリオ市議ら総勢約100人が出席した。

 1975年に建立された慰霊碑前では、毎年6月18日の「移民の日」に県連主催の追悼法要が行われており、来伯した日本の要人らが移民の先人を弔うために必ず訪問する場所だ。

 8月30日に行われた県連8月度代表者会議の場で、谷口ジョゼ眞一郎副会長が慰霊碑について、以前から聖市が公共の公園数カ所を民営化する動きを見せており、その中にイビラプエラ公園も含まれる可能性が出ていることを説明した。

 慰霊碑は今まで、建立時から県連が維持費などを負担して管理してきたが、県連が所有者だと示す公式文書・証明書が存在していなかった。そのため、民間企業が運営者になった場合、収益が上がらないものとして取り壊される可能性が懸念されていた。

 県連が野村市議に依頼し、7月の第21回日本祭りを直前に控えた7月19日に、3年間の期限付きという形で所有権譲渡の許可が降り、選挙前に伝達式が挙行される運びとなった。

 伝達式は、来賓として山田会長を始め、呉屋春美文協会長、楠彰在聖日本国総領事館首席領事、コーバス聖市長、野村市議、菊地義治移民110周年実行委員長らが登壇し、各県人会会長や日系団体関係者なども出席して総勢約100人が見守る中で挙行された。

 呉屋文協会長、山田会長、野村市議、コーバス市長が順にあいさつした後、コーバス市長から山田会長に証明書が手渡された。また、山田会長らからは、コーバス市長に感謝状が贈られた。

 野村市議は移民110周年で聖市が慰霊碑の譲渡に動いたことの意義を解説し、承認したコーバス市長が「日系社会に友情と尊敬の気持ちを持っている」と話した。

 山田会長は所有権譲渡の意義について、「今までは書類が無く、幻の所有権だったが、こうして公式な伝達式を経て、譲渡されたことはとても重要。何事にも替えられないこと」と喜びを語った。

2018年10月10日付

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