県連日本祭り ギネス登録ならず 目標の500皿に2皿足りずに

県連日本祭り ギネス登録ならず 目標の500皿に2皿足りずに
7月21日のギネス審査会場の様子

日本料理の認定に曖昧な基準

県連日本祭り ギネス登録ならず 目標の500皿に2皿足りずに
説明する市川氏

 県連(山田康夫会長)主催の第21回日本祭りで目玉行事となった日本食のギネス審査登録について、8月30日に行われた県連8月代表者会議で同審査登録事業の伯側責任者である市川利雄氏が正式発表を行った。それによると、各県人会が苦労して合計623皿を出展したにも関わらず、498皿が「日本食」として認定されただけに留まり、目標の500皿にわずかに2皿分届かず、ギネス記録には正式登録されない結果に終わったという。同登録の経費は約11万7090レアルがかかり、東京のギネス関係者への審査後の見直し要求や再申請なども含めて、同祭終了後1カ月が経っても正式結果が出ない状態が続いていた。

 市川氏の説明によると、ギネスの女性審査員ら(本職は弁護士と建築家など)自体が、日本食のことについてほとんど分かっておらず、「事前の(ギネス認定の)ルールがあまりにもはっきりしていなかった」ことも大きかったそうだ。
 特に「日本食」の認定として市川氏は、「何をもって日本食と定めるか」のカテゴリーが明確でなかったことや、ブラジルの食材を使用したものは日本食として認められなかったことなどを説明した。同氏は、シュシュ(日本では隼人瓜)やパパイヤなどの野菜や果物類、魚のアンショーバ等の食材を例に挙げ、そうした食材を使用した料理が認定されなかったことに不満感もあったようだ。
 他にも原料に日本からの輸入材料を用いているか否かなど、「グローバリゼーションが引き起こした認識の違いがあった」と振り返った。
 また、刺し身などは皿の下に氷を敷いて保冷する規定があり、当日は規定通りに皿の下に氷を敷いていたにも関わらず、ギネスの審査員から「氷を使用していない」との間違った指摘もあり、市川氏ら伯側の事業責任者らは同祭が終了した翌週に日本のギネス東京支部関係者に審査の見直しと再検討を促した。しかし、審査の決定は難航し、なかなか結果が出ない状況だった。
 先週、ギネス側から正式な審査結果が書面で県連側に通知され、498皿の日本食は認可されたものの、目標の500食には届かず、ギネスへの正式登録には至らなかったという結果が届いた。
 市川氏は「ギネスに認定されなかったのは残念だけど、記録に挑戦したということを皆で誇りにしないといけない」と述べ、結果を重視するだけでなく、日本祭りという大きなイベントで日本食を世界にアピールできたことの大切さを説いた。
 このことについて県連会議に出席した島袋栄喜沖縄県人会長からは「沖縄は20皿を出せると提示したが、16皿にしてくれと言われ、(審査会)前日に14皿に減らしてくれと言われた。沖縄は日本の中でも食文化が違い、6皿分あれば500に届いた」と無念の思いを見せた。
 一方、ギネス登録を目指したことで得た収獲も複数あり、「47都道府県が初めて出揃ったことや、県連・県人会の青年と青年商工会議所(JCI)、ASEBEX(留学・研修生OB会)の青年らがギネスによって初めて共同プロジェクトに取り組んだことなど、若者を多く取り込むことができたことは大きな収穫だった」と市川氏、山田会長らは強調していた。

2018年9月1日付

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