秋篠宮ご夫妻と謁見 10月28日、日本語センターとJICA関係者

【既報関連、羽田和正記者】秋篠宮ご夫妻は、10月28日午後6時25分から45分までブラジル日本語センター関係者と、午後7時5分から45分までJICAボランティア関係者らとサンパウロ市ジャルジン・パウリスタ区のチボリホテル内会場で接見された。
◆日本語センター
会場ではブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)が企画する「ふれあい日本の旅」の歴代参加者らが集い、秋篠宮ご夫妻と言葉を交わした。
「ふれあい日本の旅」は2005年に第1回目が行われ、第2回以降は08年から2年ごとに実施。来年で第6回目を数える。12歳から16歳までの生徒40人で日本全国(北海道から九州まで)を約1カ月間かけて旅行し、企画では参加者全員が秋篠宮邸でご夫妻、眞子さま、佳子さまと懇談する機会が設けられており、今回のご夫妻のご来伯により2度目の懇談が実現した。
紀子さまは「今後、日本語を使うご予定はありますか」「どこで働かれているのですか」などとお聞きになられた。第1期生の名取ジュリアーナさん(26、2世)は「日本とブラジルの両国で、秋篠宮ご夫妻とお話することができたことを心から嬉しく思います。こうした滅多にない機会に恵まれたことに対し、日本語を習っていて良かったと心底思いました」と微笑んだ。
◆JICAボランティア
ブラジル中から合計約50人のJICAボランティアらが集まり、秋篠宮ご夫妻と言葉を交わした。ご夫妻は一人一人と話をされ、「子供と大人とでは、指導のやり方は違うのですか」「箸の持ち方、行儀や作法など日本の文化も教えられているのですか」ともお聞きになれた。
ご夫妻に代表者あいさつをした那須隆一JICAブラジル事務所所長は「JICAボランティアは世界の様々な国で行われているが、ブラジル日系社会に派遣していることをもっと知ってもらいたかった。ご夫妻に日系人アイデンティティーの向上や高齢者への福祉支援など、JICAの活動を話すことができたことを大変嬉しく思います。それと同時に、傾聴してくださったご夫妻には大変に感謝しています」と喜びを口にした。
会話の内容についてスザノ学園の石森和磨さん(28、東京)は、「紀子さまから『文化、とりわけ食文化ではどんなことを教えられるのですか』と問われ、ブラジルと日本の焼きそばの違いを説明したところ、興味を持たれた様子でした」と説明した。
また、リオのシニアボランティア・阪本史代さん(65、奈良)は「奈良の出身だから、秋篠宮という名前の響きに親近感がある。皇族の方々はたびたび奈良に来られますが、実際に拝見するのは初めてでしたので、お会いできて光栄でした」と感想を述べた。
2015年11月25日付
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