競技場改修をめぐる汚職疑惑 元知事2人、元副知事などを拘束=連邦直轄区

競技場改修をめぐる汚職疑惑 元知事2人、元副知事などを拘束=連邦直轄区
マネ・ガリンシャ競技場(Foto: Dênio Simões/Agência Brasília)

 連邦警察は23日午前中、2014年のサッカーワールドカップに向けて行われたブラジリア連邦直轄区のマネ・ガリンシャ競技場の全面改修工事にからむ汚職の疑いで強制捜査を実行した。国内メディアが同日付で伝えた。同改修工事の入札における不正と水増し請求、資金の詐取が行われた疑いが調べられている。この日の捜査では、この不正に関与した疑いで連邦直轄区のジョゼ・ロベルト・アルーダ元知事、アグネロ・ケイロス元知事、ケイロス知事在任中のタデウ・フィリペッリ元副知事が一時勾留された。フィリペッリ氏はPMDB(民主運動党)の直轄区支部長で、昨年9月から大統領の特別補佐官を務める。大統領府は同日、フィリペッリ氏を罷免したことを発表した。

 今回の捜査は、建設大手アンドラーデ・グティエレスの役員による司法取引証言に基づいて行われたもの。直轄区第10連邦刑事裁判所のバリズネイ・デ・ソウザ・オリベイラ判事から10件の一時勾留令状と供述のための強制連行令状3件、15件の捜索押収令状が発行された。同判事の決定文によれば、2人の元知事と元副知事には入札不正、資金洗浄、汚職などに関与した疑いがもたれている。

 連邦警察は、当初予算が6億9000万レアルだった同競技場改修工事の最終的な支出が15億7500万レアルとなったことに触れ、最大で9億レアルの水増し請求と公的資金の詐取が行われた可能性を指摘している。

 ワールドカップに向けた国内のその他の競技場の改修が国家経済社会開発銀行(BNDES)の融資を受けたのに対し、マネ・ガリンシャ競技場改修は直轄区の開発関連の公社Terracapの融資で行われ、総工費は全競技場の改修の中で最も高額となっている。

 連邦警察は、同改修事業は経済的な実現可能性に関する事前の調査なく行われたと指摘している。同事業によってTerracapにもたらされた損害は13億レアルに上るとみられるという。同公社の株式の49%は国が保有している。

 報道によれば、アルーダ元知事はアンドラーデ・グティエレス社とViaエンジェニャリア社の企業連合による同改修工事の落札に、ケイロス元知事はTerracapの融資による工事費用の増大に関与し、それぞれ賄賂を受け取った疑いがもたれている。

 フィリペッリ元副知事には、アンドラーデ・グティエレス社に対して資金を要求した疑いがもたれている。捜査では、元副知事が13年から14年にかけて、建設企業側から自身が属するPMDB(民主運動党)への資金を受け取っていた疑いもあるという。

 元知事・副知事のほか、ケイロス知事時代の官房幹部、Terracapの元社長、Viaエンジェニャリアの社長、資金オペレーターとされる男性などが一時勾留の対象となっている。 

 連邦裁判所は23日、勾留された元知事・副知事の資産計2600万レアルを封鎖する決定を下した。また、Viaエンジェニャリア社に対しては。1億レアルの資産封鎖を決定している。

2017年5月24日付

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