第2回藤間流舞踊大会 趣向凝らした舞台を堪能 写真パネルや着物の展示も好評

第2回藤間流舞踊大会 趣向凝らした舞台を堪能 写真パネルや着物の展示も好評
長唄『鷺娘』の一場面
第2回藤間流舞踊大会 趣向凝らした舞台を堪能 写真パネルや着物の展示も好評
フィナーレでは全員が参加して締めくくり

 藤間流日本舞踊学校(江口桂校長)主催の「第2回藤間流舞踊大会」が、14日午後1時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協大講堂で開催され、この日だけで会場がほぼ満員となる約800人が詰めかけた。会場前サロンでは、前日から2日間にわたってこれまでの舞台の写真パネルや着物などの衣装が展示されたこともあり、会場には非日系人の姿も目立った。舞台では、長唄、民舞や団舞など21演目を藤間流の名取をはじめ門下生ら総勢45人が披露。艶やかな着物姿と趣向を凝らした舞台により、来場した観客たちは堪能した様子だった。

 大会は、藤瀬圭子氏の司会により進行し、舞台は長唄『雛鶴三番叟(ひなづるさんばそう)』で幕開け。舞台向って右奥には、同大会参加のため日本から来伯した「長唄東音会」の杉浦和子さんの長唄をはじめ、「和の会」メンバーらが笛、鼓(つつみ)、三味線の生演奏で、舞踊を盛り立てた。

 長唄『雨の五郎』、大和楽『花の心』などに続いて、若手民謡グループ「民」の演奏・お囃子(はやし)に合わせて子供たちが静岡の『ちゃっきり節』をはじめ、『ソーラン節(北海道)』『五木の子守唄(熊本)』『花笠音頭(山形』の4曲の民舞を踊り、会場からはひときわ大きな拍手が送られた。

 その後、小曲『京の春』『花があっての人生』『満天の星』に引き続き、ベテランの小倉ふさ氏が月のウサギが臼と杵で団子をつき、カチカチ山のタヌキ退治の様子を表現した清元『玉兎(たまうさぎ)』を巧みに踊った。

 東日本大震災支援ソングの『花は咲く』が団舞で披露された後、名取の芳苑氏が長唄『新鹿の子』を披露。引き続き、長唄『汐汲(しおくみ)』『近江のお兼』とベテランの踊り手による見せ場が続いた。

 圧巻だったのは、芳琴氏による長唄『鷺娘(さぎむすめ』。雪の降り積もる中、人間の娘に扮したサギの化身が、恋にまつわる様々な感情を表現し、最後は息絶えるという設定。粉雪が舞う中、着物が白、水色、オレンジ、赤、白と変わるごとに会場からはどよめきの声が上がった。

 最高潮となった舞台では、元会主の故・藤間芳之丞氏と名取の芳嘉氏(故人)が生前に踊った『連獅子』のビデオが上映。そのビデオの動きを引き継ぐかのように、実際の舞台上でも非日系のレナン・フェルナンデス氏とマルシオ・ガルボン氏が『連獅子』を踊り切った。

 フィナーレは、今年の移民110周年を記念して、筝の名曲「さくら変奏曲」から伯国のサンバに合わせて「Aquarela do Brasil」が披露。名取と門下生全員が出演し、3時間以上に及ぶ舞台の幕が閉じられた。

 夫人とともに来場していた移民110周年祭典協会の菊地義治実行委員長は、会場に非日系のブラジル人の姿も多かったことに触れ、「日本舞踊もブラジル社会に浸透してきたようで、非常に良いこと」と話していた。

 前日のサロンでの展示に続いて2日連続で会場に来ていた福本正恵さん(79、2世)は、自身も18歳ぐらいの時に聖州オウリンニョスで数年間、踊りを習っていたという。この日の舞台については、「ノッサ!すごく良かった」と感動していた。

2018年1月27日付

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