第9回ソロカバ日本祭り 日本文化楽しむ来場者で賑わい

第9回ソロカバ日本祭り 日本文化楽しむ来場者で賑わい
来場者で賑わう会場

来年の節目に向けさらに充実を

第9回ソロカバ日本祭り 日本文化楽しむ来場者で賑わい
夕方には提灯が点灯され情緒ある雰囲気に

 ソロカバ日伯文化体育連合(UCENS、松島ロベルト会長)主催の第9回ソロカバ日本祭り(日系コロニア祭り)が7月29、30両日、同市内の笠戸丸公園で開催され、期間中は好天に恵まれたこともあり、会場となった公園内は日本文化を楽しむ来場者たちで賑わった。主催者側では来年の同祭10周年と移民110周年に向けて、さらに充実した内容を盛り込んでいく考えを示している。

 松島会長(60、2世)や監事の菱沼利昭さん(76、兵庫)らによると、同公園は2008年の移民100周年を記念してソロカバ市の協力を得て完成させ、同祭は翌09年から始まったという。

 UCENSは、60年ほど前に同地にあった2つの日本人会が合併して創立され、現在の会員数は約350家族。毎年の行事は1月の新年会をはじめ、運動会(5月)、日本祭り(7月)、敬老会(9月)などがあり、昨年12月には会館の改築工事を開始し、今年3月に完工したそうだ。

 日本祭りにかかる費用は約9万レアル。地元に生産工場を持つトヨタ自動車をはじめ、各日系企業からのスポンサー料やソロカバ市からの資金協力及びUCENS会員による資金集めなどでまかなっている。

 公園内にはソロカバ川の支流が流れ、その両側には遊歩道がある。太鼓橋が公園中央に遊歩道を結ぶように架かっており、鳥居も整備されている。また、08年6月18日に設置された日本移民100周年記念碑もあり、「この公園は日本移民が、この地に持ってきた文化と勤勉さを永久に留める象徴として造られた」との文字が日ポ両語で刻まれている。

 今年は公園内遊歩道の片側に約40軒のブースが建ち並び、焼きそば、たこ焼き、えび焼き、ギョーザ、天ぷら、パステルなどの食品類や各種雑貨、日用品なども販売されていた。

 日本語学校のブースでは、着物の着付けや折り紙体験、書道による漢字の名前書きなどが行われていた。コーディネーターの長谷川美雪さん(2世)によれば、現在の生徒数は6歳以上の子供から60歳くらいまでの成人を含めて約90人。教師は常勤が4人、非常勤が2人で、土曜日は成人を対象にした夜学も実施しているという。また、子供クラスは週3回授業を行い、うち1回は書道、折り紙、日本料理教室なども行っているそうだ。

 特設舞台上では、UCENS元会長の新出好章さんが司会を務め、地元太鼓チームの「稲妻太鼓」をはじめ、UCENS婦人部及び老人部による舞踊、非日系のバレエ団の舞踊、カンピーナス琉球国祭り太鼓メンバーの演奏などが披露された。圧巻だったのは、サンパウロ市から招待されたジャパニーズ・ダンスカンパニー「優美」と太鼓集団「喜楽」の創作舞踊と助六太鼓の公演で、特設舞台周辺に詰めかけた来場者からは、ひときわ大きな歓声が上がっていた。

 公園内を歩いていた山村憲司さん(77、兵庫)と清美さん(73、福岡)夫妻は、昨年のリオ五輪の際に来伯して3カ月滞在し、ブラジルでのシルバー移住を考慮して今年6月からとりあえず半年間の予定で再来伯している最中だという。元々は商社に勤務し、シンガポールやロンドンにも駐在経験がある山村さんは「ブラジルは人は良いが、(治安的に)凶悪なところもある」と冷静に見ながらも、この日の祭りを夫妻で楽しんでいた様子。

 UCENS老人部をまとめる坂田真理子さん(84、2世)は、「老人部は70人ぐらいの部員がいますが、(最高齢で)95歳の人もいます。あちらこちらのイベントに頼まれて出ることも多く、こういう機会を与えてもらって本当に幸せだと思っています」と充実した表情を見せる。

 特設舞台上で司会を務めた新出さんは、「来年は日本祭り10周年と移民110周年の節目の年でもあり、(同祭を)もっと良いものにしていきたい」と意気込みを表していた。

2017年8月9日付

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