第15回熊本先亡者追悼法要 県人会員ら約80人が参列

第15回熊本先亡者追悼法要 県人会員ら約80人が参列
法要の様子

「先人の功績を忘れてはいけない」

第15回熊本先亡者追悼法要 県人会員ら約80人が参列
あいさつする田呂丸会長

 ブラジル熊本県文化交流協会(田呂丸哲次会長)主催の「第15回熊本先亡者追悼法要」が、6月25日午前11時からサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同県人会会館で行われた。法要には約80人が参列。それぞれの家庭から位牌が持ち寄られ、先亡者を思い冥福を祈った。

 会場には歴代会長や「池崎商会」の池崎博文社長らも訪れた。法要に先立ち、あいさつに立った田呂丸会長は「こうして今私たちが豊かに暮らせること、各分野で活躍できるのもご先祖様のお陰。それを決して忘れることはできない」と先亡者への感謝の気持ちを強調し、「年に一回、このようにみんなで集まって法要を行っている。今年も多くの方々に参列していただき、ありがたく感じている。先祖や先立たれた家族の冥福を静かに祈りましょう」と述べた。

 東本願寺の菊地遊開教使から焼香のやり方の説明があった後、法要となった。菊地開教使が読経を行う中、参加者らは一人一人焼香をあげた。

 法要後、菊地開教使があいさつに立ち、「皆さんが生きているのは一人の力ではなく、たくさんの人が支えてくれているから。その中には先祖や目に見えないものに支えられている部分もある。色んなものに支えられて我々は生かされている」と話し、「感謝の気持ちだけで終わらせてはいけない。先祖が何を願っているか、何を問いかけているのか。法要を通じて考えることが大切」と説いた。

 法要後は婦人部が用意した昼食が振る舞われ、参列者の腹を満たした。

 ソロカバから毎年参加しているという東靖さん(77、熊本)は「ブラジルへ来て今年で62年。家族で移住してきたので、亡くなった家族を思い参列している。ソロカバでも法要はやっているが、県人会の法要は普段会えない人にたくさん会える。懐かしい顔に会うために毎年参加している」と話し、笑顔を浮かべた。

 同県人会6代目会長を務め、現在名誉顧問を務める柳森優氏は参加者最年長となる96歳。「若いお坊さんで言葉がはっきりしていて良かったし、若い会員が頑張って準備してくれたのも嬉しい」と若い世代の活躍を喜んだ。加えて「昔の移民は農業で苦労して寿命が短かったと思う。自分が会長だった時の役員もほとんど亡くなってしまった」と話し、寂しそうな表情を浮かべた。

 会場でひときわ若かったのはビアンカ・マツダさん(20、3世)。15年前に祖母が亡くなって以来、毎年一家で参加しているという。「過去の移民を振り返る法要。私にとって大切な行事になっている」とビアンカさんは法要の意義を話した。

2017年7月1日付

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