第30回ブラジル郷土民謡全伯大会 八木静代さんが優勝、伯国代表に

第30回ブラジル郷土民謡全伯大会 八木静代さんが優勝、伯国代表に
優勝した八木さん(左から2人目)

日本の公認教授4人も来伯して出席

第30回ブラジル郷土民謡全伯大会 八木静代さんが優勝、伯国代表に
記念式典であいさつする斉藤会長(中央)

 ブラジル郷土民謡協会(斉藤美恵会長)主催の第30回ブラジル郷土民謡全伯大会が、5日午前9時から午後5時すぎまでサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の宮城県人会館で開催された。審査の結果、ベテランの部に出場した聖市ビラ・マリアーナ区在住の八木静代さん(81、兵庫)が総合優勝を果たし、10月の日本での大会にブラジル代表として派遣されることが決まった。全伯大会には、日本の一般財団法人・日本郷土民謡協会から事務局長で名誉教授の椿真二氏をはじめとする4人の公認教授が来伯して出席。椿名誉教授はブラジルの郷土民謡について「若手が活躍されていることを頼もしく思う」と称賛し、若い世代の将来に期待していた。

 午前9時から開幕した大会は、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市から駆け付けた棈木(あべき)幸一実行委員長のあいさつ、先没者への黙とうの後、会員一同で「郷民音頭」を唄って盛り上げた。伴奏者と審査員紹介、浅田久美子審査委員長のあいさつに続き、昨年優勝の木下光恵さんから斉藤会長に優勝旗が返還された。

 コンクールは幼少の部をはじめ、新人、寿年、高年、中年の部と進行し、午前11半時には創立30周年記念式典が行われた。式典では斉藤会長があいさつし、今年の移民110周年と同協会30周年の節目に日本から椿名誉教授ら4人の祝賀使節団が来伯したことと、会員一同の団結で今回の記念大会が実現できたことなどに感謝の気持ちを表した。

 引き続き、腰椎の複雑骨折で来伯できなかった日本郷土民謡協会の加藤訓(さとし)理事長の代理として、椿名誉教授が祝辞。日本の会員の高齢化が進み若手が減少する中、昨年東京で青年部が発足したことに触れ、「ブラジルで皆さんが頑張っておられる姿を拝見し、安心しました。これからも健康のために大いに唄っていただき、子孫にしっかりと伝えていっていただきたい」と激励した。

 日系団体代表者に交じって祝辞を述べた故・桜庭喜多郎氏(初代会長)の娘に当たる桜庭エルザさんは「今日のお祝いを天国から父と母が2人で見ていると思います。これからも日本の民謡を楽しく唄い続けてほしい」と思いを語った。

 また、椿名誉教授より北原民江副会長に日本本部からの表彰状が手渡された。さらに、聖州議会から北原副会長、佐々木光躬氏、福田稔男氏の創立会員3人に記念プレートが贈られたほか、斉藤会長から功労者9人に感謝状が贈呈。北原副会長は「思いもかけず、言葉もありませんが、今日いただいたのは皆さんの協力のお陰です」と謝辞を述べた。

 昼食時間には特別ショーが実施。ブラジル正派筝の会による琴演奏をはじめ、花柳龍富貴門下生の日本舞踊、木下節生太鼓グループの和太鼓演奏などが行われた。さらに、日本本部公認教授の椿真代志氏、椿真次氏と椿名誉教授が「あいさつ代わりに」と、それぞれ本場の郷土民謡を披露し、場を盛り上げた。

 午後からはベテランの部、15人の特別出演者の唄声と、ベテランの部の決勝戦と続いた。審査の合間には「グループ民」の特別ショーも行われ、『斎太郎節』『おてもやん』や津軽三味線の演奏などが披露された。

 大会の締めくくりとして各部の結果が発表され、ベテランの部に出場した八木さんが総合優勝を果たし、今年10月に東京で開催される日本郷土民謡民舞全国大会にブラジル代表として派遣されることが決まった。

 民謡を始めて20年になり、毎年同大会に出場しているという八木さんは「信じられない。皆さんのお陰です」と優勝の喜びを表した。

 日本から20年ぶりに来伯した椿名誉教授はブラジルの郷土民謡について、「我々日本の会員と同じように、ブラジルの皆さんもお歳が年々上がっていかれる中、若手が活躍されていることを頼もしく思います。東京が(ブラジルを)見習う方向になりそうですが、このまま皆さんに活動を続けていただきたい」と称賛していた。

 各部の優勝者は次の通り(敬称略)。

 幼少年=戸根ガブリエラ。新人=ヴィトル・バルボーザ。寿年=小田切マサエ。高年=稲垣照子。中年=武井静子。ベテラン=八木静代。

2018年8月8日付

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