第42回あめりか丸同船者会 来年で着伯60周年の節目

第42回あめりか丸同船者会 来年で着伯60周年の節目
記念の集合写真

コチア青年、花嫁移民、アマゾン移民らが一堂に会す

 1959年4月9日にベレン港着、同23日にサントス港着の「あめりか丸」の第42回同船者会が4月28日、サンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協ビル5階県連会議室で開催された。来年で着伯60周年を迎える同会には、ロンドニア州ポルト・べーリョ市や聖州近郊などから総勢約40人が集まった。コチア青年や花嫁移民、アマゾン移民らが一堂に会し、思い出話に花を咲かせた。また、毛利律子さんによる講演「老いの楽しみ方」も行われた。

 世話人でコチア青年の羽鳥慎一さん(77、群馬、2次1回)によると、同船者会は当初、聖市近郊のコチア青年らによって行われてきた歴史があり、76年から同船者全体に裾野を広げて毎年開催されるようになった。

 羽鳥さんは長年世話人を務めた坂東博文さん(故)に触れ、「彼がいなかったら毎年は無理だったかもしれない」と振り返り、来年の着伯60周年企画に関して「同船者会は例年通りやって、日を改めて小旅行する案が出た」と話した。

 同じく世話人を務めた坂野正信さんは、「毎年これだけの人が集まってくれるのは大したもの」と会の成功を喜ぶ。同船からは、6家族がアマゾン移民としてアクレ州リオ・ブランコ市周辺のキナリー移住地に入植した。同会には、そのうち坂野さんを含む計5人(5家族)が出席し、入植当時の過酷な生活環境など、今では貴重な話を語り合った。

 キナリー移住地出身の篠木敏夫さん(74、兵庫)は「キナリーの仲間とも、他の人とも話ができた」と満足感を話し、同出身で妻の原(旧性)恵子さん(70、徳島)は「長女だったから、仕事尽くしだった。アクレに入った人は本当に苦労したと思うと回顧した。

 同出身の川田信一さん(76、長崎)は、ロンドニア州ポルト・べーリョ市から2回目の参加を果たした。川田さんは「キナリーを出てばらばらになった人たちの、先々での暮らしを聞けた」と語り、59年前の写真も持参していた。1枚の写真に納まる女性に、川田さんは昨年末58年振りの再会を果たし、当時一緒に喫茶店や映画館に行った話などで「4時間だけ昔に戻った」と感慨深く話していた。

 コチア青年の斉藤良一さん(78、群馬、2次1回)は聖州ボツカツから訪れた。同じくコチア青年の羽鳥さんとは、渡伯前の講習所から一緒だったといい、着伯後はイタチーバで、パトロンの元でバタタ栽培を行い、独立後はトマトやトウモロコシの栽培を行ってきたという。斉藤さんは「毎年楽しみで、必ず来ている」と話した。

 第1回呼び寄せ花嫁移民の日比野由美子さん(81、岐阜)は「みんな成長しているから誰だか分からない。59年前だからね」と回顧し、「来年もぜひ来たい」と笑顔で話した。

2018年5月10日付

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