第48回県連ふるさと巡り(終) 凍てつくシカゴで最後の市内観光

第48回県連ふるさと巡り(終) 凍てつくシカゴで最後の市内観光
ジョン・ハンコック・センター展望台からの眺め
第48回県連ふるさと巡り(終) 凍てつくシカゴで最後の市内観光
不思議なオブジェ「ビーン」

 ブラジルに戻るグループは、ふるさと巡り7日目となる3月13日早朝の午前4時半に米国シカゴに到着。一行は、空港すぐ横にあるヒルトンホテルまで荷物を引きずりながらぞろぞろと歩いて行くが、シカゴの街の寒いこと。ハワイでは必要のなかった防寒着を着ていても凍てついた寒さが体を包み込み、一行からは「(寒さで)目が覚めた」との声も聞こえる。

 同ホテルの一室に荷物をまとめて預け、別の一室での朝食後の午前8時に専用バスで市内観光へと出発。地元の日本人ガイドの話では、この日の気温は0(ゼロ)度前後。「寒い、寒い」と言っていたら、「今日はこれでもまだ暖かくなった方で、2、3週間前はマイナス20度でした」というガイドの話を聞いて、「この街には到底、住めないな」との思いが頭をよぎった。

 シカゴ市の人口は約270万人で、日本人及び日系人は約7000人。風が強いために、「ウィンディ・シティ」とも呼ばれるそうだが、「シカゴの政治家は自分の言いたいことだけを言って、風のように通り過ぎて行くことからも来ている」と説明があり、どこの国も政治家はいい加減なものだと思わされる。

 同市は流通が盛んで、米国の3大都市の一つであり、建築の街としても有名らしいが、バスの車窓から外の景色を見ていると、冬場で樹木も枯れ、どこを見ても寒々としている。

 午前9時、シカゴで3番目に高いと言われるジョン・ハンコック・センターの展望台(330メートル)に上り、シカゴの街並みを見下ろす。ビル郡の横には、海のように広いミシガン湖の人工海岸も見え、東方面は湖面が太陽光の反射で銀色に輝いている。

 展望台には「TILT」と呼ばれる窓の角度が最大30度まで傾いて高所のスリルを体験できるシステムがあり、一行は交代しながら観光客気分を味わった。

 午前10時50分に同センターを出発。米国で一番古いと言われるアドラー・プラネタリウムそばで各自バスを降りて記念撮影など行うが、あまりの風の冷たさに一行はすぐにバスへと逃げ込む。「あったかいコーヒーが飲みたい。それもブラジルの」との話し声がバス内で聞こえた。

 午前11時20分、次の観光地であるプリッカー・パビリオンに到着。外は晴れ間が消え、薄暗い雲が出て来たかと思うと、粉雪が降ってきた。ブラジルでは滅多に見られない雪を間近に見て、主に2世の参加者が珍しそうに写真を撮っている。

 同パビリオンはハイアット・ホテルのオーナーが出資してできた音楽堂で、夏場はオープンスペースでオーケストラや劇などが無料で鑑賞できるという。

 その付近には「ビーン(豆)」と呼ばれる巨大なオブジェもあり、豆の形をした鏡が映し出す不思議な光景に惹かれて、観光客たちが記念撮影などをして楽しんでいる。

 同市内のレストランで昼食を取った後、午後からはシカゴ・ファッション・アウトレットで買い物をすることに。バスで同店まで移動する間に、雪の降りが激しくなり吹雪状態に。家の屋根や道路周辺の樹々に雪が積もり、瞬く間に銀世界となっていく。 

 アウトレット店に着くころには「ボタ雪」となり、積もった雪を初めて見たという2世参加者たちが、ここでもはしゃぎながら記念撮影を行っていた。

 同店を出た午後5時前頃には既に雪もやみ、太陽が再び輝きだした。

 一行は空港へと向かい、午後10時発の便でブラジルに向けて飛び立った。(おわり、松本浩治記者)

2018年5月19日付

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