第49回県連ふるさと巡り⑦

第49回県連ふるさと巡り⑦
川合団長

「サンパウロとの協力体制を」

 サンタフェ・ド・スール体育文化協会(小林ノリオ会長)会館で開かれた夕食会で、一行がカラオケ大会で盛り上がる中、小林会長と川合昭団長(83、秋田、県連副会長)は、日系団体の活動方法について語り合った。

 小林会長は同協会が主催するイベントを複数挙げ、最も規模が大きいのはアララ・クアラ線8カ所を回る盆踊り大会では、同地がサンパウロ州と南マット・グロッソ州の州境に当たる地理的理由から大トリを務めている。そして、様々なイベントを開催したい想いはあるが、方法を思案している旨を川合団長に伝えた。

 川合団長は県連の協力姿勢を強調し、「色々やりたい想いは持っているが、ノウハウが無いのが地方の状況。ふるさと巡りでつながった縁を、サンパウロとの協力体制を築くきっかけにすればいい」と歩み寄った。

 夕食会を準備していた婦人会のカワハラ・エガシラ・ケイコさん(77、2世)は「こんなにたくさんの日系人が来ることはない」と喜びを表し、「娘が20年くらい日本にデカセギに行っている。この街もデカセギ帰りの人が多い」と実情を語った。

 また、同地の日本語事情に関して、夫のエガシラ・キヨシさん(80、2世)は「同じ年代の人は日本語を話せるが、若い人は日本語を話せない」と話す。第2アリアンサ(鳥取村)出身で、2006年から同地在住の森田シゲクニさん(67、2世)は「アリアンサでは、日本語教育が行われているが、ここでは日本語学校も人が少なくて寂しく感じる」と話し、自身はデカセギから戻った後、殆ど日本語を話す相手がいないという。

 同地の日本語教育について、川合団長は「日系人の数からして、JICAから日本語教師を呼ぶことを検討してもらうこともできる」と話し、小林会長は「JICAの話も知っているけど、呼ぶ方法が分からない」と相談していた。当初から日本人が多く入植していたノロエステの奥地でも、日本語の風化が進んでいる様子が垣間見え、危機感を覚える声が聞こえてきた。(戸)(つづく)

2018年10月11日付

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