第49回県連ふるさと巡り⑧

水力発電所の街イリャ・ソルテイラへ
仲さん姉妹。節さんと文子さん(右から)

水力発電所の街イリャ・ソルテイラへ

 サンタフェ・ド・スール体育文化協会(小林ノリオ会長)会館で開かれた夕食会では、午後10時頃まで宴が続き、参加者らは旅行中にできた友人と話に花を咲かせた。

 今回、最年長の参加者となったサンパウロ(聖)州レジストロ市在住の仲節(なか・せつ)さん(90、新潟)は、4歳で渡伯。同市で1955年から兄弟4人で美容院「サロン・モニカ」を経営し、サントスやクリチバなどの遠方地から足を運ぶ常連客を持つなど評判が高く、99年までの44年間、カベレイレイロ(美容師)として働いた。旅行には、妹の文子さん(82、2世)と2人で参加した。節さんは年齢を感じさせないはっきりとした口調で、「ふるさと巡りは初めて参加したが、普通の旅行と違った意味で良い。面白いと思う」と満足感を見せていた。

 同地日系社会での夜を満喫した一行は、別れの唱歌『ふるさと』を合唱して、同会館を後にした。

 翌朝、4日目となる9月23日、予定を1時間前倒しして午前8時にサンタフェ・ド・スールのホテルを後にした一行は、水力発電所の街イリャ・ソルテイラに向かった。

第49回県連ふるさと巡り⑧
イリャ・ソルテイラへの入口
 同地は1968年にCESP(州営サンパウロ電力公社)による発電所建設計画に伴い、建設中に労働者が住む街として築かれ、市制開始から今年で50周年を迎えた。道中、同地まで労働者を輸送するために整備された街道「Estrada de Barrageiros(現Rodovia Etore)」をバスは走り、車窓からはセリンゲイラ(ゴムの樹林)やさとうきび畑、バナナ園とノロエステ地方で大勢の日本人移住者が生産してきた農産物が一望できた。車内では、当日82歳の誕生日を迎えたフランシスコ・デ・ソウザさん(非日系)のために、「パラベンス・パラ・ボセ」の大合唱が起こった。

 また、今旅行ガイドの一人で、ペレイラ・バレット出身の富永エリザさん(61、3世)は「子どもの頃、サンパウロの有名な先生がイリャ・ソルテイラに来ていた。素晴らしい先生から教わることができた」と、発電所の仕事が無い日に、同地に住んでいた数学や化学、技術者などの専門家が教員として近隣の街で教鞭を執っていたエピソードを披露した。

 同発電所は、聖州一の発電規模。街の人口は約3万人と少ないものの、アラサツーバ近郊の42市町村でアラサツーバ、ビリグイに次ぐ3番目の経済規模を誇る。下流には、ジュピア水力発電所、1000Km以上先にはイタイプー・ダムが構えている。(戸)(つづく)

2018年10月12日付

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