第7回ポルト・アレグレ日本祭り 「日本人移民110周年」がテーマ

第7回ポルト・アレグレ日本祭り 「日本人移民110周年」がテーマ
来賓らによるテープ投げの様子

前年より多い9万人の来場で大盛況

第7回ポルト・アレグレ日本祭り 「日本人移民110周年」がテーマ
来場者で溢れる会場

 リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ(ポ)市の「第7回日本祭り」(樋渡ミルトン実行委員長)が18、19両日、同州憲兵幹部候補生養成学校で開催された。今年は「日本人移民110周年」をテーマに開催され、1世のインタビューや歴史をまとめた展示のほか、第1回移民船「笠戸丸」を意識した舞台づくりが行われていた。2日間で前年より更に多い約9万人(主催者発表)が来場し、会場から溢れるほど人が集まり、大盛況の祭りとなった。

 同祭は、2012年にポルト・アレグレ文化協会(文協)と南日伯援護協会(援協)の共催で始まった。当初は文協で8月に日本文化の紹介を行っていたが、当時文協の会長だった菅野和久氏が偶然現在の会場である同養成学校に所属している隣人に同会場を提供してもらい、現在まで続けている。昨年は約7万人が集まり、年々来場者数は増えているという。

 同祭を行うにあたり、17年11月に選挙で選ばれた樋渡会長は、副実行委員長の土井アヤコさん(28、2世)など若手を取り込みながら、文化部、芸能部など約30人の委員と共に準備を行ってきたそうだ。総資金は20万レアルで、日系企業、ブラジル企業から支援してもらい準備を重ねてきた。

 快晴の中で行われた今年の同祭は、15日からボランティア約40人の協力を得て会場の準備を行い、日本を意識した七夕や鯉のぼり、折り鶴などの飾り付けが来場者を楽しませた。

 18日午後2時からは開会式が行われ、山田彰在ブラジル日本国大使、ネルソン・マルシェザン同市市長、木村元在クリチバ日本国総領事、近藤猛在ポルト・アレグレ領事事務所所長、JICAブラジル事務所の斎藤顕生所長らが来賓に招かれ、樋渡実行委員長、援協の谷口浩会長、文協の菅野妙子会長、南伯日本商工会議所の和田好司会頭など、各日系団体代表者らと共に舞台に上がった。樋渡実行委員長は「今は4世までいるが、よくブラジル社会に溶け込んでいる。開拓者のお陰だと思っている」と同市の日系社会が現地に同化していることを強調しつつ、先人に敬意を払った。

 樋渡実行委員長、山田大使、マルシェザン市長らが鏡開きと餅つきを行い、最後にコーラス隊「ひまわり」が歌う「蛍の光」で、昔の移民船から出発する際のようにテープ投げを行った。

 当日の会場では、金沢友の会による金沢市の伝統工芸品の展示会や、生け花、切り絵、浮世絵、書道、着物の試着コーナー、日本食品などの日本文化の紹介が行われ、多くの人で賑わっていた。また、日本人移民110周年を記念し1世のインタビューや歴史をまとめた展示コーナーでは、和田恵子さんがインタビューしポ語に訳した映像が流れており、熱心に観る来場者もいた。

 舞台上では、中平マリコさんが「Calinhoso」やブラジル日本人移民110周年の曲「手渡された110周年…未来へ」を熱唱し、会場を盛り上げた。日本から毎年来伯しているという小川善久さんも演奏後、観客に写真を求められるなど観客は満足している様子だった。また、今年初めて参加したロンドリーナの「一心太鼓」や琉球芸能同好会のパフォーマンスには会場に人が大勢集まり、アンコールの声が止まないほどだった。

 入口付近には、毎年盛況のアニメブースがあり、日本のアニメやハリー・ポッターなどのグッズの販売や、様々なコスプレをする若い人たちが写真を撮りあう姿もあった。

 ポ市在住の谷山十郎さん(85、鹿児島)は「日本祭りではいつもカラオケを歌う。それが楽しみで来ている」と微笑んでいた。イボチ移住地から来場していた宮部久子さん(91、北海道)は「毎年日本祭りを楽しみにしている。年を取ると外に出るのが億劫になるけど、こうやって出かけられるのが楽しい」と舞台でのショーを見て楽しんでいる様子だった。

2018年8月23日付

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