緊急でない手術の待機  全国で90万4000件=SUS

 連邦医療審議会(CFM)が4日に公表した調査によれば、現在統一医療保健システム(SUS)で待機状態となっている緊急ではない手術の推定件数は90万4000件となっている。エスタード紙、アジェンシア・ブラジルなど国内メディアが同日付で伝えた。
 同調査は、CFMが情報公開法を通じて得た16州および10州都の保健局のデータに基づいて初めて行われたもの。その他の州・州都のデータは送付されなかった。
 待機状態の緊急でない手術のうち、83%は2016年以降に申請が出されたもので、10年以上前の手術も746件含まれているという。サンパウロ州では05年以来手術を待っている患者のケースもあり、CFMに回答を提出した州の中では最長記録となっている。サンパウロ州内では、14万3000人が手術を待っているという。
 州別でみると、ミナス・ジェライス、サンパウロ、ゴイアス、セアラー各州が最も多くなっている。性別では、女性が67%を占めている。
 手術の種類で最も多いのは白内障で、11万3185件。以下、ヘルニア(9万5752件)、胆嚢(9万275件)、静脈瘤(7万7854件)、扁桃腺またはアデノイド(3万7776件)などで、これら5種類で、待機状態の手術のほぼ半数を占める。
 CFMによれば、全州・州都のデータがないことから、こうした抑制されている手術の需要数はさらに大きいとみられている。加えて、連邦の医療サービスで待機状態となっている手術もあるという。専門家からは、手術実施の遅延が、患者の状態を悪化させる可能性があるとの指摘も出ている。
 この調査ではまた、SUSでの手術待機者数が、保健省の推定を上回っている事も示されている。今年7月、同省は初めてこの種の統一リストを発表している。それまでは、州や市でのみ記録されていただけで、集計されてはいなかった。
 7月のリストで同省は、待機中の申請件数を80万4000件と発表していたが、先週、新たな集計値を発表しており、最初のリストでは重複していたケースもあったとして66万7000件に修正されている。
 CFMのマリオ・ルイス・デ・ブリット・リベイロ会長は、「保健省とCFMにより集計された数値はいずれも、回答のなかった州やデータが整理されていなかったケースもあり、過小評価されている。さらに手術が必要にもかかわらず、手術を申請する専門医にアクセスすらできない患者達も存在する」と強調している。
 バーロス保健大臣も、地方の政府により同省に提出されたリストにおいて、情報が不足している事を認めている。連邦政府の追加資金により、7月に各州の協力で実施された共同の手術キャンペーンに触れ、キャンペーンが始まった際、手術を受けた患者達のほとんどが州によって提出された最初のリストに掲載されていなかった事がわかったと述べている。
 保健省では、今年5月から公立保健ネットワークの組織化と手術待ち緩和のための統一システムを導入している。同システムは、単一の登録によって手術の需要を把握し、患者が在住地域の他の病院で手術を受けられる可能性を拡大することが目的とされている。
 CFMの集計によれば、昨年SUSで行われた緊急でない手術の件数は150万件だった。14年は180万件、15年は170万件となっている。

2017年12月6日付け

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password